帯広市議の皆様へ!
分かってはいましたが、「議員という仕事は、発する言葉を“一言一言”を、慎重に選ばなければならない“大変な仕事”なんだ」と、僕は改めて実感しました。
というのは、僕が書いたブログが「帯広市議会議員の方々の中で波紋を呼んでいる」ということを、知ったからです。
どのブログが、どんな波紋を呼んだのか・・・ですが、「帯広市の学校給食」に関する一連のブログが、一部の市議会議員の方々を怒らせてしまったようなのです。
僕としても、「それらの方々の怒り」は理解できるものでした。
例えば、ある国会議員が「北海道の政策はおかしい!」と発言をしたら、僕だって場合によっては「道政に代議士が口を出すな」と感じてしまうのかもしれません。
また、市議の方々に「保護者からの苦情」を伝えたことは間違い無いのですが、僕が“市議の方”と色々な話をする中で「この話」をしたために、市議の方々にそれらの苦情がきちんと伝わっていなかったのかもしれません。そうであれば悪いのは僕の方です。
さらに、このブログが原因で「ちゃんと仕事をしていない」という苦情を受けてしまった市議の方が実際に居たのであれば、これも僕の本意ではなく申し訳なく思います。
もし、これらの理由で「帯広市会議員の方々が不愉快な思いをした」のであれば、自分としてもきちんと謝るのが筋だと思いますので、この場で謝罪をさせて頂きます。
「大変、申し訳ありませんでした!」
自分に非がありますので、それは素直に認めます。ただ、市議会議員の方々に理解して頂きたいのは、僕はブログで「市政」に口出しをするつもりなど全くありませんし、「帯広の市議が仕事をしないから、市内の学校給食は不味いんだ」と主張する気も全く無いということなのです。
一連のブログを読んで頂ければ解ると思いますが、僕は「市政に口出しをしている」と思われないよう、文章表現にはかなりの注意を払ったつもりでおりました。
1つ目のブログ(2009/9/26)は、「自分は道議会議員として、これを調べる責任がある」という主旨で書きました。ずっと相談を受けているのに、改善の兆しが見られないのであれば、道議の立場で出来ることをするのが当然だと今でも信じています。しかも、僕は「帯広市民」ですので、「市内の給食は不味い」というのが事実であれば、黙っては居れないのです。
2つ目のブログ(2009/9/28)は、「給食に係るコストの削減」に関する自分の考えのみを書いたつもりです。しかし、人によって考え方も色々ありますので、この自分の考えを押し付ける気はありませんでした。このページの下にあるコメント欄に、僕は「この件に関しては、僕が給食に関する方向性を決めるわけではなく、あくまでもその自治体に住む方や、議会でも議論が必要だと思っています。」と書き込みをしています。
3つ目のブログ(2009/9/30)は、道内における「帯広の学校給食の実態」が徐々に解ってきた段階で書きましたが、「帯広市に問題がある」と思われたくは無かったので、「その時点における自分の推測を書いた文章」の前に “こんなことは無いと思うのですが” といった「枕詞」を付けるなどして、自分ではかなりの配慮をしたつもりだったのです。しかし、市議の皆さんから「配慮が足りない」と言われれば、「その通りでした。すいません。」と謝罪するしかありません。
さて、僕は「道民からの苦情に対しては可能な限り対応する!」と常に考えていますので、今回も動かざるを得なかったのです。それは「帯広市民」は「道民」でもあるからです。さらに、この件に関して「保護者の方々から苦情や相談を何度も受けてきた」ので、道議会議員の守備範囲内で行動をしていることは、市議会議員の皆様には御理解をして頂きたいのです。
ただ、市議会議員の皆さん・・・!
多くの子供が「帯広の給食は不味い」と言っているということ、それも十勝管内、管外から帯広に引っ越してきた「複数の保護者の方々」も、声を揃えて言っているという事実を重く受け止めて欲しいのです。それらの声が皆さんに届いていなかったのであれば、それはしょうがなかったことです。ただ、帯広市が「食育」を推し進めて行こうとするのであれば、その「実態」を早急に把握していただきたく思います。
また、帯広の給食センターの調理場は、ウエット方式という時代遅れの古い建物です。配給数が少なければ、それでも対応は可能でしょうが、帯広市の給食センターでは「14000食」を調理しているのです。これは道内においても、驚くほど突出した「数」なのです。北海道教育委員会のホームページに、その情報は勿論のこと、道内の自治体ごとの「給食調理場の運営形態」等、あらゆるデータが載っていますのでご覧下さい。
(このページの「北海道の学校給食」というファイルです・・・リンク → 道教委の当該ページへ)
今、帯広市は「学校給食費の値上げ」の議論をしようとしているはずです。これは、市のPTA役員の方から聞きました。しかし僕は、「給食費の値上げ」の前に、根本的な議論の必要性があると思っているのです。法律の規定により「保護者からの給食費」は“食材を買う費用”に充てられますが、「あの老朽化した施設の調理場では、いくら給食費を上げても根本的な解決にはならない」と、僕は思うからです。ちなみに、道内の複数の地域では「給食の質を高めるため」に、それぞれの自治体の財源から「食材を買う費用」を拠出し、それを「保護者からの給食費」に足すような努力もしています。
最期にしますが、帯広市は「新しい学校給食センターをいつまでに作るのか」を決めていますか。また、今後も一箇所で作るのですか。2箇所に増やすのですか。もし、本当に「児童・生徒が不味いと思っている給食」を帯広市が配給し続けているのであれば、僕は一日でも早くこの状況を変えてあげたいですし、学校給食に関する今後の計画を早急に作って欲しいと願うのです。
僕は、市議会議員の皆さんに文句を言っている訳では決してありません。僕も皆さんと同じように「自分の住む地域を、より良い地域にしたい」と思うからこそ、これらのことを言っているのです。僕は道議会議員である前に、帯広市民なのです。そこは、是非とも信じていただけませんでしょうか。
僕はこのブログを始める時・・・「出来るだけ、自分の本心をざっくばらんに書こう!」と決めました。僕は、「あまり格好の良いこと」は書けませんし、本心を書いたほうが、多くの皆さんに僕の本当の考えが伝わると思ったからです。でも、思うがままの本心をブログに書き続けていくと、時としてこのようなハレーションを生んでしまうのですね。
最近、僕は「自分ほど政治家に向いていない人間はいないな・・・」と、真剣に考えているのです。
【追伸】 今日は、僕の後援会の役員会がありました。その会議の中で「これなにきちんと会計処理をして、しかも、こんなに貧乏な後援会は他にない」という話題が出ました。実際に、事務所の運営は常に「綱渡り状況」です。
僕は「政治家がお金の心配をせず、政務に没頭できれば、政治がどんなに良くなるだろう・・・」と、いつも真剣に考えてしまいます。しかし、いつまで経っても「政治には金がかかる」という状況は改善されませんね・・・。