第2回予算特別委員会第1分科会

平成18年06月30日-02号-01

小野寺委員

 それでは、通告に従いまして、男女平等参画について質問をしてまいります。

 北海道が推し進めている男女平等参画についてでございますが、まずは、男女平等参画とジェンダーフリーについてどのような考えをお持ちなのか。

 北海道が男女平等参画を推し進めている一方で、ジェンダーフリーという言葉も出てきて久しいところでございます。ジェンダーフリーと男女平等参画という考え方は関連しているとお考えなのか、お聞かせ願いたいと思います。

酒向生活局次長

 男女平等参画とジェンダーフリーについてでございますが、道におきましては、平成13年に北海道男女平等参画推進条例を制定し、男女平等参画社会の実現を目指し、諸施策の推進に努めているところでございます。

 男女平等参画につきましては、男女が、その人権を尊重され、社会の対等な構成員として、社会的・文化的に形成された性別にとらわれず、みずからの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保されることにより、男女が平等に、政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、ともに責任を担うことと定義しているところでございます。

 また、ジェンダーフリーという用語につきましては、使用する方により、その意味や主張する内容はさまざまでございまして、これまで、国際的な宣言、報告書等でも使用されておらず、国や道の基本計画等においても使用していないところでございます。

 一部に、画一的に男女の違いをなくし、人間の中性化を目指すという意味でジェンダーフリーの用語が使用される例があるところでございますが、それは男女平等参画社会が目指すところではないと考えているところでございます。

 以上でございます。

小野寺委員

 再質問いたします。

 ジェンダーフリーという考えは男女平等参画社会の推進とは関係がない、ただ、正しいジェンダーの視点というものは推進にとって必要だということは非常にわかりづらく、これは、道民に伝える上でのポイントだというふうに私は思っております。

 ジェンダーフリーと男女平等参画とは関係がないはずでございますが、平成15年度に、男女平等参画を推し進めるという目的で企画振興部において事業が行われました。

 そこでお伺いしますが、道では、平成14年に男女平等参画基本計画をつくりまして、道において全庁的に情報を共有して議論を行ってきて、平成16年4月に、ジェンダーフリーという用語を使わないというふうに決定したところだと思っておりますが、平成15年度において、なぜ男のジェンダーフリー事業なる事業が行われたのか、お知らせいただきたいと思います。

酒向生活局次長

 ジェンダーフリーという用語についてでございますが、ただいま申し上げましたように、ジェンダーフリーという用語は、定義もなく、正式な報告書等でも使われていなかったところでございます。

 しかしながら、一般的な用語としてジェンダーを説明する際に、啓発に当たり使用した例もあったところでございます。

 しかし、ただいま申し上げましたように、一部に、この用語により混乱が生じたことから、当初は、国等の指導の中でも、定義を明らかにして使用する等の注意もあったところでございますが、その後、徹底を図るために、使用しないように改められ、国の第2次男女共同参画基本計画策定を機に、ジェンダー等の定義も明らかにされ、周知が図られてきたところでございます。

 御指摘の事例は、そうした段階に至る過程と申しますか、状況の中で起きてきたものであると考えております。今後は使用しないように周知に努めてまいりたいと考えているところでございます。

小野寺委員

 平成16年の段階で、ジェンダーフリーという言葉は使わないことにしたという答弁をいただきましたので、百歩譲って、これ以上質問はしませんけれども、これに関しては、後ほどまた質問をさせていただきます。

 続きまして、昨年12月に、より望ましい男女共同参画社会の形成のために、第2次男女共同参画基本計画が閣議決定されたところでございます。

 この第2次基本計画においては、ジェンダーの視点を明らかにすることにより、一部の行き過ぎたジェンダーフリー思想に一定の線引きをしたと私は見ておりますが、道の見解を伺います。

佐藤生活局参事

 ジェンダーフリーについてでございますが、昨年12月に策定された国の第2次基本計画におきまして、この用語を使用して、性差を否定したり、男らしさ、女らしさや男女の区別をなくして人間の中性化を目指すこと、また、家族やひな祭り等の伝統文化を否定することは、国民が求める男女共同参画社会とは異なるとして、児童生徒の発達段階を踏まえない行き過ぎた性教育、男女同室着がえ、男女同室宿泊、男女混合騎馬戦等の不適切な事例を掲げているところでございます。

 道といたしましては、ジェンダーフリーという用語をめぐり誤解や混乱の状況があったことから、国がこうした見解を明らかにしたものと理解しており、道としても同様に考えているところでございます。

小野寺委員

 1点、確認の質問をしたいのですけれども、北海道として、正しいジェンダーの視点という定義をしっかりとお持ちの上で男女共同参画の社会を形成しようとしているのか、そこを1点確認させていただきたいと思います。

酒向生活局次長

 ジェンダーの考え方についての御確認でございますが、基本計画で明らかにされましたジェンダーの視点、ジェンダーの考え方につきましては、道も同じ考えでございます。

小野寺委員

 それでは、質問を続けてまいります。

 男女平等参画の推進についてでございますが、今後、道において男女平等参画を推し進める上で、国の第2次基本計画にも明記されている正しいジェンダーの視点と、あるべき男女共同参画社会について啓発が不可欠であると私は思いますが、道の見解をお伺いいたします。

酒向生活局次長

 男女平等参画の推進についてでございます。

 国におきましては、第2次の基本計画におきまして、社会的性別──ジェンダーの視点につきまして、社会的性別が、性差別、性別による固定的役割分担、偏見等につながっている場合もあることから、これらが社会的につくられたものであることを意識していこうとする考え方であることを明らかにしたところでございます。

 道といたしましても、これらを踏まえまして、社会的性別──ジェンダーの視点と、男女が性別にかかわりなく、多様な選択を認め合い、個々人の能力を十分に発揮できる男女平等参画社会につきまして道民の方々の理解が得られるよう、一層の啓発に努め、男女平等参画を推進してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

小野寺委員

 1点、確認ですけれども、北海道が考える正しいジェンダーの視点というものを道民へ啓発するというのは当然だと私は思っていますが、お考えをお聞かせ願いたいと思います。

酒向生活局次長

 北海道が考えるジェンダーの視点につきまして道民に普及啓発していくことが男女平等参画の推進に資するものであると考えているところでございます。

小野寺委員

 続きまして、道立女性プラザについて質問をします。

 道立女性プラザには図書が数多く置かれております。その図書の選定についてでございますが、道立女性プラザは、女性の自立と社会参加を促進するとともに、男女平等参画を推進するためのキーステーションであると認識しております。

 女性プラザは、その目的の達成のためにいろいろな事業を行っておりますが、その中で、図書の貸し出し業務について、以下、お伺いをしてまいります。

 貸し出す図書の選定の流れはどのようになっているのか、その際、行政──国や道の意見は反映されているのかどうなのか、また、選定基準をお教え願いたいと思います。

佐藤生活局参事

 図書の選定についてでございますが、道立女性プラザは、道における女性の自立と社会参加を促進するとともに、男女平等参画を推進するために設置しており、女性に関する諸問題及び男女平等参画についての情報を収集し、提供することなどをその事業としているところでございます。

 図書の選定に当たりましては、女性プラザの管理運営を受託している財団法人北海道女性協会が、情報提供フロア等の管理運営等について意見を聞くため、学識経験者、関係団体の職員及び公募による委員を委嘱して設置しました運営協議会において、各委員から推薦のあった図書や、利用者から購入要望のあった図書、他県の男女共同参画センターの関連サイト情報等を参考にしながら選定してきたところでございます。

 女性プラザの運営につきましては、条例や基本計画など、道の考え方に沿って行うこととされておりますが、具体の図書類の購入は、女性プラザの委託管理者にゆだねてきているところでございます。

 道といたしましては、毎年度ごとに購入図書の報告を受け、受け入れの手続を行っているところでございます。

小野寺委員

 もう一度確認しますけれども、図書の選定に関して道の意向は全く反映されないということでよろしいでしょうか。

佐藤生活局参事

 図書の選定についてでございますが、道といたしましては、女性プラザの管理運営を委託し、具体の図書類の購入は、財団法人が運営協議会を設置するなどして行っているところでございます。

小野寺委員

 図書の選定に北海道の意向が全く反映されない中で、道が考えるジェンダーの視点をどのように普及させるのか、その方策をお教えください。

佐藤生活局参事

 図書選定に当たっての道の関与についてでございますが、女性プラザの運営につきましては、道の条例や道が定めました基本計画など、道の考え方に沿って行われていると考えております。

小野寺委員

 道の考え方に沿って選定されているというのはどの段階で判断をされているのか、お教えください。

佐藤生活局参事

 図書の確認についてでございますが、道といたしましては、毎年度ごとに管理受託者の方から図書の購入の報告を受けておりますので、その点で確認させていただいております。

小野寺委員

 この点に関しては、後ほど関連して質問をいたしたいというふうに思っております。

 続きまして、女性プラザに置かれ、道民に貸し出されている図書類、特にジェンダーフリーや男女共同参画に関するものについては、道立女性プラザの性格上、それらの本の内容を客観的に分析し、さらに、北海道の考え、または国の第2次基本計画に照らした上で、どのような本が陳列されているのかを把握しておかなければならない、それが道の責任だというふうに思っておりますが、見解をお伺いします。

 また、私は展示本のリストを見ましたが、行き過ぎたジェンダーフリー思想の本だというふうに紹介されている本が多々含まれておりまして、内閣府が第2次基本計画で例示した事例や類似の事例が記載されている本が置かれている事例も見受けられました。このような記述があると、道民に誤解をされるのではないかと私は心配しておりますが、その見解もあわせてお伺いをいたします。

佐藤生活局参事

 図書の展示についてでございますが、男女平等参画を推進していくためには、法律や制度はもとより、社会の慣習、慣行、人々の意識についても、男女平等参画の視点から幅広く検討することが求められていると考えているところでございます。

 こうしたことから、女性プラザにおきましても、政治、経済、社会及び文化など、あらゆる分野における男女平等参画にかかわる諸問題について道民の理解を深めていただくため、多様な情報を収集し、提供することが必要と考えているところでございます。

 男女平等参画につきましては多様な考え方があるところでもあり、さまざまな視点から記述された図書等が含まれているものと考えているところでございます。

小野寺委員

 正しいジェンダーの視点というものを道民に広める目的で、運営協議会で本を選定しているということでございます。選定する際には、購入しようとする本はどのような本なのかを十分理解し、吟味した上で、道のジェンダーの視点というものに照らし合わせて購入をしていると思いますので、以下、伺ってまいります。

 図書の比率についてでございます。

 ジェンダーフリー、男女共同参画に関する図書はどれぐらい所蔵されているのか。その中で、ジェンダーフリーを推し進めようとする本と、ジェンダーフリーに反対とか懐疑的といった本の比率はどうなっているのか、お聞きします。

佐藤生活局参事

 図書の比率についてでございますが、女性プラザでは、平成18年3月末現在、1万2917冊の図書を所蔵しており、そのうち、家庭及び婦人問題の項目で整理されているものは2349冊となっているところでございます。

 ジェンダーフリーという用語につきましては、使用する人により、その意味や主張する内容はさまざまであり、国においても、ジェンダーフリーの定義を示すことはできないとの立場に立っているところでございます。

 こうしたことから、ジェンダーフリーという観点から関係する図書を把握して、比率を示すことは困難と考えているところでございます。

小野寺委員

 そうなのです。ジェンダーフリーという用語は定義を示すことができない。その定義を示すことができない本を展示して、読んでもらい、道民にジェンダーの正しい思想を啓蒙するということがそもそも間違いなのでございます。

 そこでお伺いします。

 ジェンダーフリーという言葉を使わず、道が考える正しいジェンダーの視点で見た所蔵本の比率──賛成、反対、推進の比率をお教え願います。

佐藤生活局参事

 図書の把握についてでございますが、男女共同参画につきましては、政治、経済、文化、健康、教育、福祉、そういった多様な分野においてさまざまな考え方があり、記述されているところでございます。

 さまざまな分野の多様な視点に立つ記述内容について、著作者の主張の内容、程度など、さらには読む側の受け取り方もそれぞれ異なるものと考えており、実際上も的確に把握することは困難と考えているところでございます。

小野寺委員

 プラザに置いてある本の内容はすべて把握していると、先ほど答弁でおっしゃいました。毎年、報告を受けて、確認をしていると。その中で、男女平等参画に最も必要なジェンダーの正しい思想というものについて、なぜそれがわかっていないのかということが非常に不思議でございます。もう一度答弁を求めます。

佐藤生活局参事

 図書の把握についてでございますが、男女共同参画にかかわる図書につきましては、さまざまな分野の多様な視点に立つ記述内容になっておりまして、著作者の主張の内容、程度など、さらには読む側の受け取り方も異なると考えており、実際上、それらの内容を的確に把握することは困難ではないかと考えております。

小野寺委員

 この質問はもうやめますが、北海道がジェンダーフリーの正しい視点を持っておられるのでしたら、それを判断軸に選んでいかないと、どこで選んでいるのかがわかりません。そのような答弁だと、選定委員も要りませんし、ただやみくもに買っていけばいいだけの話になります。

 違う質問をさせていただきます。

 先ほどの答弁で、ジェンダーフリーという言葉は平成16年4月以降は使わない旨のお話がございました。

 女性プラザにはサポーター団体というものが登録をされてございます。推進に関する活動を行っている団体の方に女性プラザをサポートしていただくということで、北海道において男女平等参画の社会を築き上げるという意味での団体だというふうに私は認識をしております。

 その中に、NPO法人夢の樹オホーツクという団体がございますが、道のホームページには、「設立目的」として、「男女平等参画、まちづくり、社会福祉を融合するような形で、ジェンダーフリーとユニバーサルデザインに基づいた「まち育て」を実践する。」というふうに書いてございます。

 女性プラザのホームページ上で、ジェンダーフリーを推進する団体がサポート団体になっているということに関して、まずは見解をお伺いしたいと思います。

佐藤生活局参事

 ジェンダーフリーという用語の使用についてでございますが、国の事務連絡により、道においては使用しないこととしておりますが、この国の事務連絡につきましては、一般の団体が使用することを控えるように求めているものではないと考えております。

小野寺委員

 私が言っているのは、道立の女性プラザのホームページ上でこの表記があるということについて聞いているのでございます。もう一度、答弁をお願いします。

酒向生活局次長

 時間をかけまして、申しわけございません。

 先ほど申し上げましたように、国の事務連絡は、一般の団体が使用することを控えることまで求めているものではないと理解しております。

 ホームページにつきましては、団体を紹介する際に、その団体がみずからの設立の考え方などを載せているものをそのまま掲載しているものと考えているところでございます。

小野寺委員

 私は余り強い質問をしたくなかったのですが、意見交換の際もこういうやりとりがあったから、こういう質問になっているわけでございます。

 皆さんが、正しいジェンダーの視点というものを道民に発信して、男女平等参画の社会をつくりたいというのでしたら、道民に勘違いされない形での情報発信をお願いしたいと思います。

 道立女性プラザのサポート団体の中に、ジェンダーフリーという言葉を堂々とうたっている団体があるということをもし見たら、道民は間違えて受け取ると思うのですが、そこら辺の認識をお聞かせ願いたいと思います。

酒向生活局次長

 ただいまもお答えを申し上げたところでございますが、先ほど、ジェンダーフリーという用語を使用しなくなった経緯の中で、かつて、定義もなく、概念が正確でないということで、正式な報告書等でも使われていなかったという御説明を申し上げたところでございますが、かつては、国の機関等でも、啓発に当たり使用した例もあったところでございます。

 経緯につきましては、その後、混乱も生じ、一部において、この用語に男女の性差を認めないような意味を含めて主張されるようなことがあったことから、混乱を避ける意味で、道や国においては使用しないようにということでございました。

 そういった経緯を考えまして、団体がみずからその設立の趣旨等を記載しているものについてホームページ上で紹介する際に、そのまま掲載しているものだと考えているところでございます。

小野寺委員

 この話をしていてもしようがないと思うのですけれども、女性プラザのサポート団体というのは、男女平等参画を推進する活動を行っているということになっております。男女平等参画と、今まで説明のあったジェンダーフリーという考えは相入れないというものでございましたら、この団体自体が男女平等参画の推進に関する活動をしていないというふうに解されるのが当然だと思いますが、そこら辺の見解はどうなのでしょうか。

酒向生活局次長

 重ねての御質問でございますが、ジェンダーフリーという用語につきましては、先ほど申し上げましたように、いろいろな立場、いろいろなお考えで使われているという経緯がございます。

 必ずしもジェンダーフリーという用語だけでその内容を推しはかれない部分もあるかと考えるところでございまして、御指摘のあった団体につきましても、この用語を用いていても、男女平等参画推進に積極的に参画されている団体であるものと考えているところでございます。

小野寺委員

 意味がわからないのですけれども、それでは、道が考える正しいジェンダーの視点というものを道民に本当に広められると思うのか、その点が1点です。

 さらに、それでは、道がジェンダーフリーという言葉を使っていいと思っている団体の範囲を教えてください。

酒向生活局次長

 先ほども申し上げたところでございますが、道におきましては、ジェンダーフリーという用語がいろいろな形で使われており、誤解を生ずるおそれがあることから、道としては、ジェンダーフリーという言葉は使わないこととしているところでございます。

 また、国等におかれましても、地方公共団体で使われる必要はないというような御見解だったと思います。したがいまして、道として、道の機関等ではジェンダーフリーという用語は使わないこととしているところでございます。

小野寺委員

 全く意味がわからないのですけれども、道立女性プラザのホームページというのは、いわゆる公的なホームページだというふうに私は思っておりまして、その中でそういう表記があるということ自体、皆さんの活動が実は間違えているのじゃないかと思うのです。

 本当に考えるジェンダーの視点を発信したいのだったら、そういう表記はまずはチェックするべきだと思います。そこら辺のことがざるで、ジェンダーだとかジェンダーフリーだとか、そんなことを言ったって、実際にそうなっているのですから、何の説得力もないというふうに私は思っております。

 時間がありませんので、次の質問に参ります。

 図書の貸し出しについてでございますが、行き過ぎたジェンダーフリーに関する本というものが数多くあるように私は感じました。そういう本を展示して貸し出すことは、誤ったジェンダーフリーの考え方が書かれた本を道立施設が貸し出すということでございまして、誤った情報を道が発信してしまうということは、道が考える正しいジェンダーの視点の普及にはつながらないというふうに私は思っております。

 福井県でもいろいろな事例等があったようですけれども、北海道において、このような本の貸し出しは、ジェンダーの視点の啓発や道の目指す男女平等参画の推進にとってマイナスにはならないのか、私は危惧しておりますが、そこら辺に関しての道の見解を伺います。

佐藤生活局参事

 図書の貸し出しについてでございますが、委員が御指摘の福井県の対応につきましては、県条例に基づき、県民から、県立施設の図書として男女共同参画の推進に不適切なものがある旨の苦情の申し出があり、その指摘を受け、個人に対する誹謗中傷や他人の人権の侵害など、公益を著しく阻害するような内容がないかなどを確認するため、一時的に閉架の扱いとし、確認終了後、もとに戻したと承知しているところでございます。

 図書の貸し出し等につきましては、政治、経済、社会及び文化など、あらゆる分野における検討を進めるため、男女平等参画にかかわる諸問題について多様な情報を収集し、提供することが必要と考えているところでございます。

 こうした情報の中には、さまざまな考え方のものが含まれていると思われますが、道といたしましては、多様な情報の提供とあわせ、道の目指す男女平等参画の理念や、社会的性別──ジェンダーの視点等の正確な理解について一層の啓発に努め、条例に掲げる男女平等参画社会の実現を図ってまいりたいと考えております。

小野寺委員

 私が伺っているのは、例えば、仮に、行き過ぎた思想を書いた本があったとして、それが道民に貸し出されれば、道が推進している男女平等参画の社会をつくる上で逆効果にはならないのか、私は逆効果になるというふうに考えているのですが、そういうような危惧はないのかという質問でございますので、その点に絞ってお答えをお聞かせください。

佐藤生活局参事

 図書の貸し出しについてでございますが、図書の貸し出し等につきましては、政治、経済、社会及び文化など、あらゆる分野における検討を進めるため、男女平等参画に係る諸問題について多様な情報を収集し、提供することが必要であると考えているところでございます。

 貸し出した図書にさまざまな記述があったといたしましても、幅広い観点から男女平等参画について理解を深めていただくことは大切であり、必ずしも道の施策の推進の妨げになっているとは言えないのではないかと考えているところでございます。

小野寺委員

 道の考えるジェンダーの視点というものが明確にされていない段階で、ある物差しを使って、この本はどうだというような評価もせずに、どういう比率で本が置かれているのかもわからず、幅広い視点で本が置かれているという認識がまずわかりませんので、その点を1点お聞かせ願いたいというふうに思います。

 また、明らかに行き過ぎだという本はあります。ただ、私はジェンダーを否定するつもりはございません。本当にいろいろな意見があって、賛成も反対も50対50だったら私は理解をします。ただ、私の見た限りでは90対10以上の比率になっておりますが、その点はどうしてそういうことになっているのか、それで何で幅広い情報を発信しているというふうに言えるのか、あわせてお伺いします。

酒向生活局次長

 図書の把握についてでございますが、男女共同参画につきましては、さまざまな考えがあって、書物等にもいろんな立場からの記載がなされているところでございます。

 さまざまな分野の多様な視点に立つ記述内容につきまして、著作者の主張、内容、程度など、また、読む側の受け取り方というのも異なるというふうに考えておりまして、実際上も、的確に把握することは困難と考えるところでございます。

 以上でございます。

小野寺委員

 最後の質問をします。

 ジェンダーフリー等に関する北海道の考え方についてでございますが、ここまで、第2次基本計画に述べられているジェンダーの視点やジェンダーフリーに関する考え方と、女性プラザにおける図書類について伺ってきましたが、極めて不満な答弁と言わざるを得ません。

 男女平等参画を一層推進していくためには、国や道の考え方を道民にしっかり伝える責任があると考えておりますし、誤ったジェンダーフリーの図書類が置かれ、貸し出されているということは、道民に誤解を生じさせることになるのではないかと懸念しております。

 女性プラザは道の施設であり、よりよい図書の選定のあり方を考えるならば、図書選定基準を策定するとか、選定に当たっても、民間有識者に任せっきりにするばかりではなく、道の意向も反映されるような図書選定であるべきだというふうに私は考えております。

 改めて、ジェンダーの視点に対する道の考え方、またあわせて、ただいま申し上げた改善に向けた考え方についての道の見解をお伺いします。

佐藤環境生活部長

 ジェンダーの視点に関する北海道の考え方についての御確認でございますが、ジェンダーフリーという用語は、先ほど来お答えを申し上げましたとおり、使う人によって、その意味や主張する内容がさまざまでありまして、一部に、画一的な男女の違いをなくして、人間の中性化を目指すというような意味合いで使用される例もありますことから、誤解や混乱を招かないように、使用しないこととして、あわせて、こうした考えが男女平等参画社会の目指すところではないということを今後とも道としても積極的に明らかにしてまいりたいと考えております。

 委員の御指摘にありましたように、今日の状況の中では、男女平等参画の推進を図ってまいりますためには、先ほど申し上げました社会的性別──ジェンダーの視点や、ただいま申し上げました道の考え方などについて、今後一層の啓発を進めていかなければならないものと考えているところでございます。

 また、ただいま、御指摘、御提言をいただきました点についてでございますが、図書の貸し出しに当たりましては、道民の方々の理解に資するように、できる限り図書や資料の紹介を行うなど、適切な情報提供などに努めますとともに、あわせて、図書館の利用などの機会をとらえまして、第2次基本計画のパンフレットを皆さんに配付するように努めるなど、計画に示されましたジェンダーの視点について、さらに啓発を進めてまいりたいというふうに考えております。

 図書の選定方法などにつきましては、選定基準の策定など、選定へのかかわり方につきまして、道の進める男女平等参画の理念の推進に、より資するように、他の府県の取り扱いなども参考にしながら、女性プラザの管理を委託しております財団法人とも協議して検討してまいりたいというふうに考えております。

 いずれにいたしましても、道といたしましては、男女平等参画について道民の方々の理解が一層深まるよう啓発に努め、性別による固定的な役割分担の意識などにとらわれることのない、一人一人の能力が十分に発揮できる社会の実現を目指してまいりたいというふうに考えております。

 以上です。

小野寺委員

 最後に、意見を言わせてもらいますけれども、道立施設でありながら、図書の選定に関しましては、その意向が全く反映されていないという情報発信の方法にも驚きますし、道の考えるジェンダーの考え方というものを本気で広めていこうというような意気込みは感じられないところでございます。

 また、他府県等の取り扱いも参考にしながらですとか、委託管理をしている団体と協議してですとか、そういうことではなく、道が主体性を持って、こういう社会をつくっていくという強い意気込みがなくては、これは達成しないと思いますし、そういう答弁のままでは、いつまでたっても同じような状況だと思いますので、いま一度、しっかりとこの計画を推進していただきたいことをお願い申し上げまして、私の質問を終わります。