第4回予算特別委員会第1分科会
平成20年12月08日
小野寺委員
それではまず、契約事務のあり方についてお伺いします。
出納局では、道内企業の受注機会の確保のために、今までどう取り組んできたのか、また、道内企業の受注率はどのように推移しているのか、あわせてお伺いします。
日角総務課長
最初に、出納局の取り組みについてでございますが、平成15年11月に、道の、中小企業者等に対する受注機会の確保に関する推進方針が策定されたことにより、出納局では、同年12月に、この方針に沿って具体的に取り組むため、物品の購入、工事、業務委託等の契約に関し、業者の選定等に当たっては、契約の適正な履行及び競争性の確保を図ることができる範囲内におきまして、道内中小企業者を選定することなどについて定めた、「中小企業者等に対する受注機会の確保に関する推進方針の策定に伴う契約事務の取扱いについて」を通達したところでございます。
また、昨年8月に、入札契約制度の適正化に係る取組方針が策定されたことに伴い、同年9月、「「入札契約制度の適正化に係る取組方針」の策定に伴う契約事務の取扱いについて」を通達したところでもございます。
この通達では、地元業者、中小企業者の受注機会を確保するため、一般競争入札にあっては、道内に本店を有すること、道内に本店を有し、かつ、支庁管内に本店、支店または営業所を有することなどとする、事業所の所在地に関する資格要件を設定すること、指名競争入札にありましては、一定地域内で営業している者であること、北海道内に本店を有する中小企業者であることなどとする基準を設けるなどして、指名選考を行うこと、随意契約にありましては、見積書を徴する相手方は、地元業者、中小企業者を選定することなどについて規定しているところでございます。
なお、これらの通達の趣旨等につきましては、これまで、各種の財務事務に関する説明会等を通じ、各部等に対し周知徹底を図ってきたところでございます。
また、道内業者の受注率についてのお尋ねでございますが、道内中小企業者の、工事、物品、役務など、すべての受注金額の比率につきましては、平成15年度は87.5%、平成16年度は87.6%、平成17年度は87.6%、平成18年度は89.6%、平成19年度は90.6%となっており、過去5年間の受注率は、微増傾向で推移しているところでございます。
以上でございます。
小野寺委員
では、地方の地元業者の地域ごとの受注率はどうなっているのか、お伺いします。
日角総務課長
地域ごとの受注率についてでございますが、道内各地域における地元業者の受注率につきましては、把握しておらないところでございます。
小野寺委員
でも、知事は、地域の振興を図る上で、地元業者の受注機会の確保に努めていくと答弁をされております。本当にこれを把握していなくてよいのでしょうか。今後どのように対応するのか、お伺いします。
日野会計管理者兼出納局長
地元業者の受注率の把握などについてでございますが、道といたしましては、建設業などの地元業者は、地域の経済を支える大きな力となっており、地域の振興を図り、経済や雇用の底上げをさらに一層図るためにも、地元業者の受注機会の確保に努める必要があるものと考えているところでございます。
このため、私ども出納局といたしましても、委員が御指摘のように、地域ごとの受注状況がしっかり把握できるように、関係部と相談しながら検討してまいりたいというふうに考えております。
小野寺委員
これはぜひしっかりやっていただきたいと思います。
次に、公共事業事務費の不適切執行についてお伺いします。
葬儀出席など、明らかに補助対象外と思われる事例が新聞等で明らかになり、知事は、記者会見で、まずは出納局でしっかりチェックをしてもらい、その上で、私が報告を受けてと発言をしておりますが、内容は確認されているのか、お伺いします。
岡田出納局次長
内容の確認についてでございますが、出納局といたしましては、知事発言を踏まえまして、しっかりチェックをしていく必要があるものと考え、会計検査院から指摘をされた事項の一件一件につきまして、関係部と連携を図りながら、その内容の確認を行っているところでございます。
小野寺委員
知事の発言がなければチェックしないというのは、まず大問題だということを認識していただきたいと思います。
それで、答弁がありましたが、明らかに補助対象外と思われる事例をチェックしているということでありますが、知事発言の前は、出納局はそれを知っていたのかどうか、お伺いします。
岡田出納局次長
補助対象外とされた事例についてでございますが、出納局といたしましては、会計検査院から指摘されている旅費の個々の詳細については、承知していなかったところでございます。
小野寺委員
事前に詳細をチェックするのが皆さんの役目だということを十分に認識していただきたいと思います。
それで、ちょっと伺いますけれども、内容の確認はどのように行っているのか、お伺いします。
今指導審査課参事
内容確認の方法についてでありますが、会計検査院から指摘のあった旅費について、旅行命令簿及び復命書をもとに、出張用務、復命内容から、補助目的との関連性を確認しているところでございます。
小野寺委員
こんな基本的なことは、当初からやっていただきたいというふうに思っております。
そこで、今、内容を確認しているということでございますが、明らかに補助目的外と考えられるものはあるのか、わかる範囲で、具体的な内容を明らかにしていただきたいと思います。
岡田出納局次長
補助目的外の具体的な事例についてでございますが、出納局といたしましては、会計検査院から指摘された事項について、関係部と連携を図りながら、その内容の確認を行っているところでございますが、このうち、国庫補助事業の目的に沿っているとは言いがたいと考えられる用務について、その具体的な事例を申し上げますと、さきに明らかになりました、葬儀出席、健康診断受診、「まちかど対話」、これらが16件、10万円でございます。
そのほかで、最も多いのが研修関係でございまして、これは、パソコン研修、文書管理事務研修、財務会計事務研修、公務員倫理研修、交通安全職場研修などといった、内部管理事務の職員研修でござますが、これらが493件、340万円でございます。
次に多いのが、シンポジウム、セミナー関係でございます。例えば、補助事業と直接関係しない、道州制シンポジウム、夕張再生フォーラム、行政情報化セミナー、危機管理セミナーといったものへの出席、これらが46件、25万円でございます。
それから、各種会議や説明会関係では、事例として、道の各種施策の説明会、これが235件、93万円で、部局長と職員との意見交換会が2件で5000円、そして、定例報道懇談会など、報道対応でございますが、これが39件で13万円です。
このほかには、辞令交付、あいさつ回り、新年交礼会、表彰、叙勲伝達、行幸啓対応といった、事業と関係のない用務など、これらが99件、60万円、こういうふうになっております。
以上のような事例につきましては、補助目的に沿っているとは言いがたいものと考えているところでございます。
小野寺委員
今答弁いただきましたけれども、答弁いただいたものを合計しますと、930件不適切であったと。541万5000円に上ります。
道出納局は、これをすべて出して、道民に謝るのが先であったというふうに私は思いますが、皆さんはどう思いますか。
それで、今後、明らかに不適切だと思われるこれらの取り扱いについて、出納局はどのように対応するのか、お伺いをします。
日野会計管理者兼出納局長
このたびの会計検査院の指摘についてでございますが、局といたしましては、このたび、会計検査院から、不適切な会計処理が行われたという指摘を受けましたことは、大変遺憾でございまして、申しわけなく存じております。
今後、再びこのような指摘を受けることがないように、職員の意識改革を徹底するとともに、関係省庁との協議結果や問題点などを把握、整理して、さらなる事務処理の改善を図り、国庫補助事業に係る事務費の適正な執行に努めてまいりたいというふうに考えております。
小野寺委員
1点お伺いしたいのですけれども、なぜ、このような多くの件数で不適切な経理が行われていたのか。出納局として、どうしてこうなったとお考えなのか、お教え願いますでしょうか。
岡田出納局次長
目的外使用の原因についてでございますが、厳しい道財政の中で、補助金を有効に活用するため、補助対象を幅広く解釈したことにより、結果として、事業内容と補助目的が乖離することとなった面もあると考えておりますが、いずれにいたしましても、職員の側に、補助金の厳格な執行といった点において、認識の甘さがあったものと認識しているところでございます。
小野寺委員
その答弁にも認識の甘さがあると思います。
補助対象を幅広く解釈したというのは、都合よく解釈したということであると思います。出納局にも危機感が足りないと言わざるを得ません。
改善策についてお伺いをしますが、平成19年度分の調査結果や把握した問題点などを踏まえて、再びこのようなことが起きないよう、しっかりした改善策を策定すべきであると考えますが、いかがでしょうか。
日野会計管理者兼出納局長
改善策についてでございます。
国庫補助事業の事務費の執行に当たりましては、今後、再びこのような指摘を受けることがないように、改善に向けた取り組みを、しっかり関係各部が連携しながら進めていくことが重要であるというふうに認識しているところでございます。
このため、関係部から成る連絡会議を開催いたしまして、現在、問題点の洗い出しや、事務処理の改善方策などについて検討を行っているところでございます。
今後、関係省庁との協議や道の独自調査の結果を踏まえまして、再発防止に向けた必要な措置を講ずるなど、国庫補助事業に関する事務費の適正な執行に努めてまいる所存でございます。
小野寺委員
最後に、私から出納局長にお伺いをしたいと思いますが、このような混乱した事態になったのは、出納局の責任も非常に大きいと思います。出納局として今の状況をどうお考えになるのか、最後にお伺いをいたします。
日野会計管理者兼出納局長
先ほども申し上げましたとおり、このたびの会計検査院の指摘につきまして、出納局といたしましても、大変遺憾でございまして、申しわけなく存じております。
先ほど述べた改善策についてでございますが、しっかり改善策をとって進めていくことが、今後の対応としては大変重要であるというふうに思っております。
関係省庁との協議を今後さらに進めてまいりますが、そういった中で、さらなる問題点をきっちり把握いたしまして、国庫補助事業の事務費の適正な執行に努めてまいりたいというふうに考えております。
小野寺委員
以上、私の質問を終わります。
ありがとうございました。
人事について
小野寺委員
それでは、私の方から、手短に質問をしたいというふうに思います。
勤務時間の短縮についてお伺いをしますが、本年度、人事院は、国家公務員の勤務時間の短縮を勧告し、道の人事委員会においても、さきの給与改定に関する勧告において、道職員の勤務時間を短縮することが適当であると報告しておりますが、その内容についてまずお伺いをいたします。
塚田総務審査課長
報告の内容についてでありますが、職員の勤務時間については、地方公務員法に定める情勢適応の原則などに基づき、国などの勤務時間や道内民間企業の労働時間との均衡に配慮して決定すべきものとされているところでございます。
人事院は、全国の民間企業の所定労働時間を調査した結果、国家公務員に比べ、1日で15分程度、1週で1時間15分程度、短い水準で定着していることなどから、国家公務員の勤務時間を、現行は、1日で8時間、1週で40時間であるものを、1日で7時間45分、1週で38時間45分に改定し、平成21年4月1日から実施するよう勧告したところでございます。
道におきましては、当委員会において道内民間企業の所定労働時間を調査した結果、全国と同程度に短くなっていることから、道職員の勤務時間について、短縮に向けた対応を行っていくことが適当であり、その実施に当たっては、国や他府県との均衡に配慮しつつ、行政サービスを維持するとともに、行政コストの増加を招くことがないよう、勤務体制を十分に整備するなど、適切かつ実効的な措置を講じていくことが必要であるとの報告をしたところでございます。
以上です。
小野寺委員
それで、本道の景気は依然として低迷をしておりまして、毎月勤労統計調査による民間企業の労働時間を見ても、本州民間企業における労働時間に比べて、道内民間企業における労働時間が短くなっている現状にはございません。
報告の中で、人事委員会が行った調査の結果では、道内の民間企業における労働時間が、職員の勤務時間と比較しても、国と同程度に短くなっているとしておりますが、どのような調査を行い、その結果はどのようなものなのか、お伺いをいたします。
川村人事委員会事務局次長
当委員会の調査の結果などについてでございますが、この調査は、給与勧告の基礎資料としております職種別民間給与実態調査、いわゆる民調の調査項目の一つとしまして、平成18年から平成20年までの3年間にわたりまして、道内民間企業の就業規則に定める1日及び1週間当たりの所定労働時間を調査したものでございます。
本年におきましては、企業規模50人以上かつ事業所規模50人以上の道内の事業所から無作為で抽出いたしました366事業所のうち、調査の協力が得られました318事業所を対象といたしまして調査を実施したところでございます。
平成18年から本年までの調査結果は、ほぼ安定的に推移しておりまして、平均値を算出しますと、1日当たり7時間40分、1週間当たり38時間52分となっておりまして、このことから、道内の民間企業における所定労働時間は、職員の勤務時間と比較しまして、国と同程度に短くなっているところでございます。
以上でございます。
小野寺委員
私は、経済部に確認しましたところ、やはり、北海道における企業の実労働時間はふえる傾向にあるというふうにとらえております。
道内民間企業の労働時間との均衡に配慮するということであれば、しっかりと勤労統計調査等も勘案すべきであると思いますけれども、多分、道民の実態と人事委員会の考え方が均衡していないなというふうに考えざるを得ないわけでございます。
一つお伺いしたいのですが、人事委員会は、給与に限らず、道職員の勤務状態についても勧告を行う権限を有しております。人事委員会として、本当に職員の勤務時間の短縮が必要であるとお考えになるのなら、しっかりと勧告を行うべきであったと思います。今回は報告のみにとどめておりますが、なぜ報告にとどめたのか、お伺いをいたします。
稲垣人事委員会事務局長
報告とした理由についてでございますが、当委員会では、給与については勧告をいたしておりますものの、勤務時間などの勤務条件については、これまで、勧告や意見の申し出ではなく、報告を行ってきたところであり、週休2日制が導入された際にも、人事院は勧告といたしましたが、当委員会は報告としているところであります。
勤務時間の短縮に当たりましては、行政サービスや行政コストに影響を与えないことが最も重要であり、それとともに、政府における法改正の動向や他府県の状況を十分踏まえる必要がある点などを考慮し、報告による対応としたものでございます。
小野寺委員
今まで勧告をしてこなかったから、そうしなかったという話でございますが、私は、そういう状況にないというふうに思っております。
道財政は極めて大変な状況で、今でも道職員の給与をカットしております。また、道内の企業も非常に大変な状況にある中で、道職員の勤務条件をどうするのかということを決めるのは非常に重要なことだと思います。
勧告と報告の重みが違うということで、もし本当に短縮をさせるおつもりがあるのなら、絶対に勧告に入れるべきであると思いますし、そう判断するのが皆さんの役割だというふうに思っております。
また、答弁に関しましても、非常に他人ごとでございまして、道庁職員の勤務時間の議論をしているのに、なぜ、政府や他府県の状況を勘案する必要があるのか。本道にとってどうあるべきなのかということをしっかり認識して考えていただきたい。皆さんにはもっと主体性を持っていただきたいと思うわけでございます。
最後の質問になりますが、人事委員会として、政府における法改正の動向や他府県の状況を十分に踏まえる必要があるから報告にしたというふうにお答えをいただきましたが、どのような相違があるのか、そこだけをお伺いしたいと思います。
稲垣人事委員会事務局長
勧告と報告の違いについてでございますが、勤務条件についての勧告は、地方公務員法上、人事委員会が、議会及び知事に対しまして、勤務条件に関し講ずべき措置について行うものでありまして、議会及び知事は、その内容を尊重すべきものとされております。
また、勤務条件についての報告は、人事委員会が行った調査研究の成果を議会もしくは任命権者に対し提出するものであり、当委員会としては、調査研究に基づく意見表明として、重要な位置づけにあるものと考えているところでございます。
小野寺委員
やはり、今のお答えを聞いても、勧告については、その内容を議会及び知事はしっかりと尊重すべきものでありますが、報告に関しては、提出するものであって、皆様の見解としては重要な位置づけにあるのかもわかりませんが、明らかに報告と勧告では違う。
もし、皆さんが、本当に道庁職員の勤務時間を短くしなければならないと思うのでしたら、今後はしっかりと勧告に入れていく、そういうような意気込みが必要ではないかということを指摘させていただきまして、私の質問を終わります。




