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平成22年第1回予算特別委員会第1分科会

平成22年03月19日

小野寺委員

 それでは、通告に従いまして、質問をしてまいります。
 
私は、これまで、北海道アイヌ協会における不適切な会計処理や不明朗なお金の流れ、果ては補助金の不正流用など、さまざまな問題を指摘してまいりました。
 
今定例会でも、一般質問でこの問題を取り上げてきたところでありますが、その中で、環境生活部や道教委などの複数の助成金を複数の事業に充当して、それら を区分することなく、旅費や事務経費を支出するなど、極めて不自然な協会の支出が明らかになったところであり、公益法人として大変遺憾なことであるという ふうに私は考えております。
 
本日は、さきの一般質問において私が質問した、経済部の所管する補助事業であるアイヌ中小企業振興対策事業に付随して行われた不適切な会計処理について取り上げたいと思います。
 
この事業は、アイヌの伝統的な工芸品について、道外の百貨店や新千歳空港で実演、展示するということで、工芸品の販路拡大やアイヌ文化の普及啓発を図ろう とするものでありますが、この展示事業と同じ場所で、アイヌ協会の会員による工芸品の物販事業が行われており、この二つの事業の区分が非常にあいまいで、 この補助金を利用して、特定の会員にメリットを与えるような不適切な事業を、アイヌ協会みずからが主導して行っていたということは非常に問題であると私は 指摘をいたしました。
 
しかも、その物販事業に関し、協会が主体的に関与しているにもかかわらず、協会本体の事業として、何ら実績報告や決算報告がされていないという実態がわかりましたので、こうした協会の不適切な会計処理を明らかにすべく、質問をしてまいります。
 
まず、補助事業で行っていた展示事業に付随した物販事業とはどのような内容のもので、アイヌ協会はどのようにかかわってきたのかをお伺いいたします。
佐藤行政改革課参事
 物販事業に関してでありますが、アイヌ協会からは、物販事業というのは、道の補助金を受けて行う、アイヌ工芸品制作に係る実演・展示事業に付随し、補助 事業とは別に、協会独自の事業として、展示ブースとは別のブースを設営し、ここで会員が制作する工芸品を即売または予約販売する事業で、これに係る経費は 会員の自己負担としているものと説明を受けております。
 
この販売事業において、協会は、販売を希望する会員の募集を行った上で、販売の会場となる百貨店や空港側と、売上手数料や会場使用料などについて契約を締結しているものであります。

小野寺委員

 それで、この物販事業についてですけれども、いつから行っていて、過去5年間の売上実績はどうなっているのか、お教えください。
佐藤行政改革課参事
 物販事業の実績についてでありますが、アイヌ工芸品の実演、展示を行う補助事業は、昭和54年から始められたものであり、これに付随する物販事業も同時期から始めております。
 
また、過去5年間における売上実績については、物販に参加したのは全部で42店舗、売り上げの総額は約6000万円となっており、このうち、百貨店での売上実績は総額で約1300万円、空港での売上実績は総額で約4700万円となっております。

小野寺委員

 かなりの額の売り上げがあることがわかりました。
 
それで、協会が事業主体となっている物販事業について、これが協会本体の事業報告にも決算書にも一切ないというのは非常に不自然なことであり、公益法人としてはあり得ない簿外処理をしていたのではないかと私は疑ってしまうわけであります。
 
そこでお伺いしますが、物販事業に係る会計処理はどのように行っていたのか、お教えください。
 
また、私は、物販を行ってはいけない補助事業の、本州のデパートの展示ブースで、協会みずからが物販を行っていたという情報を得ておりますが、このこと自 体、非常に大問題だというふうに考えております。仮に、この事実があった場合、これも簿外事業となるのではないでしょうか、あわせてお伺いします。
岡崎行政改革局長
 協会の物販事業に係る会計処理についてでございますが、新千歳空港での物販の際は、会場使用料のみを協会が各会員から徴収し、これをまとめて空港側に支 払っており、また、百貨店での物販の際は、百貨店の手数料を除いた売上金が協会に入金され、これを協会が出店者の売り上げに応じて分配しているものでござ います。
 
これらについて、協会からは、売上代金を集約し配分するという仲立ちをしただけとの認識から、協会の事業として帳簿処理はしていなかったと説明を受けたところでございます。
 
しかしながら、百貨店や空港側との契約は協会みずからが行っており、空港での会場使用料や百貨店の売上金を集約しているという実態から、一般的には、協会 本体の帳簿に記載しないということは不適切であるので、今後は、協会本体の事業として処理するよう、指導をいたしたところでございます。
 
また、協会では、補助対象であります展示ブースにおいて、書籍などを協会みずからの費用で購入、販売していながら、協会本体の帳簿には記載されていなかったという状況もございましたので、これについても、適切な会計処理を行うよう、指導したところでございます。

小野寺委員

 わかりました。
 
これは、平たく言うと、アイヌ協会が裏帳簿を持っていたということなのです。これは、道も知らなかったということですし、道民 も知らなかったということで、非常に問題だと考えておりますが、この物販事業に係る事業の簿外処理は、いつから行っていて、その総額はどれぐらいになるの か、お伺いします。
佐藤行政改革課参事
 会計帳簿に記載されていない金額についてでありますが、物販事業は、補助事業が始まった昭和54年から行われており、当初から、協会本体の会計帳簿には記載されていなかったことを確認いたしております。
 
当時の書類が残っていないことから、開始当初からの総額の確認はできませんが、過去5年間について見ると、会計帳簿に記載されていなかったものは、百貨店 での売り上げの約1300万円のうち、百貨店の手数料を控除した約1200万円と、空港での会場使用料の105万円を加えた約1300万円となります。
 
以上です。

小野寺委員

 これは、約30年間にわたって裏帳簿を持ち続けて、処理していたということになります。
 
先ほどの答弁の中にあったように、物販を行ってはなら ない補助事業の実演・展示スペースで、協会みずからが書籍などを販売していたということですが、このことが明らかになって、非常に問題だということであり ます。これは、経済部が所管する補助事業にかかわることでもありまして、このことについては知事に改めてお伺いしたいと思いますので、委員長、お取り計ら いのほどをよろしくお願い申し上げます。
遠藤連委員長
 はい。

小野寺委員

 次に、その他の物販事業等について伺いますが、アイヌ協会では、補助事業に付随して行っていた物販事業以外にも、新千歳空港において、ワゴンを利用した販売事業を行っております。
 
そこでお聞きをしますが、この事業は具体的にどのようなものであり、これに関する会計処理はどのように行っているのか、これも簿外処理としていたのか、お伺いします。
 
また、このほかにも簿外処理はなかったのかをお伺いします。
岡崎行政改革局長
 その他の物販事業等についてでございますが、協会では、補助事業に付随した物販事業のほかに、御指摘のように、新千歳空港において、ワゴンを利用した物販事業も行っております。
 
これは、ワゴン販売を希望する会員を協会が取りまとめ、出店日数に応じ、出店料を各会員から徴収し、それを空港側に支払っているものでございます。
 
なお、取りまとめに係る事務経費として、協会では、出店者から出店料の15%を徴収しております。
 
これについても、協会本体の会計帳簿に記載されておりませんが、一般的に申せば、事務処理経費を徴収しているにもかかわらず、協会本体の会計として扱わないということは不適切でございまして、今後は、協会本体の事業として処理するよう、指導をしたところでございます。
 
また、このほかに、協会事務所での書籍の販売などについても、協会の帳簿には記載されていなかったことから、協会に対し、協会がかかわるすべての事業について適正な会計処理を行うよう、指導したところでございます。

小野寺委員

 取りまとめに係る事務経費として、協会は、出店者から出店料の15%を徴収していたということは、もしかしたらピンはねかもしれません。こういう手数料 を取っていて、しかも、簿外処理をしているのは大問題であるということで、総務部にもしっかり認識をしていただきたいと思います。
 
次に、今後の指導についてでございますが、簿外処理は、補助事業に付随した物販事業以外にもあったことが今判明をいたしました。こうした不適切な処理を行っていた協会に対し、今後どのような指導を行っていくのか、総務部長の所見をお伺いします。
多田総務部長
 今後の指導についてでございますが、これまで、アイヌ協会に対しましては、協会本体に対する法人検査、補助金の不適切な処理を行っていた釧路支部に対す る立入検査などを通じまして、協会の会計処理全般を見直し、協会本部が、支部を含めて全体を把握し、正確、明瞭な会計処理を行うよう、指導してまいったと ころでございまして、こういった指導にもかかわらず、帳簿に記載されない会計処理をいまだにしていたことについては、大変残念に思うところでございます。
 
今後は、事業内容を十分に確認し、その上で適切な会計処理を行うよう、また、これまでの経緯を踏まえつつ、この際、徹底した見直しを再度改めて行い、外部 監査を導入するなど、なお一層の監査機能を強化するなどしまして、適切な運営が行われますよう、強く指導してまいりたい、このように考えているところでご ざいます。

小野寺委員

 これで私の質問は終わりますが、やはり、今回の質問でも、アイヌ協会本部において、とんでもない簿外処理というものをしていることが発覚しました。
 
アイヌ協会については、これまで、さまざまな指摘をしてきたにもかかわらず、いまだに、このような不適切な経理を平気で行っているということに、私は強い不信感を感じざるを得ないのであります。
 
先ほど、部長から、外部監査導入という強い決意が述べられましたが、協会に対し、透明性の高い経理処理を行うよう、強く指導してもらいたいということを指摘させていただきまして、私の質問を終わります。
 
ありがとうございました。
遠藤連委員長
 小野寺委員の質疑並びに質問は、総括質疑に保留された事項を除き、終了いたしました。