第2回予算特別委員会第2分科会
平成20年06月24日
小野寺委員
それでは、通告に従いまして、質問をしてまいります。
まず、教育局の再編についてでございますが、昨年の11月、教育委員会は原案を提出されましたが、どのような検討を行い、その後どのような修正を加えてきたのか、お教えください。
成田教育職員局参事
原案以降の検討状況についてでありますが、道教委といたしましては、昨年11月に「新しい教育局の姿」原案をお示しして以降、議会での御論議はもとより、管内ごとに市町村教育委員会や校長会との意見交換会を実施したほか、4種校長会代表との意見交換、都市・町村教委連などの全道規模の教育関係団体や、市長会、町村会、地域の経済団体からの意見聴取、さらにはパブリックコメントなどを実施してきたところでございます。
現在、これまでいただきました御意見などを踏まえながら、教育局の体制整備や機能強化、再編に伴い教育局の所在地が変更となります地域に対する教育的支援など、教育局再編に向けた具体的方策などについて検討しているところでございます。
今後につきましては、支庁制度改革に関する本議会での御論議など、その動向を見据えながら、「新しい教育局の姿」案を策定してまいります。
小野寺委員
さて、その原案で、知事部局と連携のとれた総合的な教育行政を推進するために、支庁再編の新たな所管行政区域に合わせて教育局の編成を検討するとのことでございました。
しかし、振興局が置かれる地域では、事実上、教育局が廃止されることになると思います。所管行政区域は総合振興局の区域であって、振興局は違うということなのか、見解をお示しください。
巻渕教育職員局長
教育局の所管行政区域などについてでございますが、道教委といたしましては、新しい教育局は、教育行政の総合窓口として、総合振興局と十分連携を図りながら、広域の行政機能を担う必要がありますことから、その所管行政区域は総合振興局の区域と合わせることとしたところでございます。
また、総合振興局の出先機関であります振興局は、住民に身近な行政機能を引き続き担うこととしてございますが、一方、教育局における業務は、市町村教育委員会、学校、教育関係団体への指導助言、支援などが主な業務となっておりますことから、再編に伴い教育局の所在地が変更となる地域につきましては、出先機関は置かないこととしておりますが、教育局が適切に対応していくことに加え、地域における学校教育指導等の一層の充実を図るため、サテライト指導室を設置してまいります。
小野寺委員
ということは、振興局には出先機関は置かないということでございますが、僻地での教育が大きな問題となっております。そこにサテライト指導室なるものを置いて本当に教育が担保されるのか、私は非常に疑問を持つところでございますが、次の質問に移ります。
再編を求める議論についてでございますが、今回の教育局の再編案は極めて唐突な感じがしてなりません。そもそも、これまで、教育局の再編にかかわって、再編、集約化を求める議論があったのかどうか、お示しください。
巻渕教育職員局長
原案をお示ししまして、その後、地域でいろいろ御意見をちょうだいしたところでございます。そのときにおきましては、原案についていろいろな御意見をちょうだいしたところでございますが、そういった中では、一定の集約をすることもやむを得ないのではないだろうかという御意見もありましたし、他方におきまして、教育局がなくなるところにつきましては、慎重に地域の意見を聞いて検討すべきではないかなど、さまざまな御意見をもらったところでございます。
小野寺委員
それでは、次に進みます。
教育局が再編された場合でございますが、広域人事についてお伺いしたいのですが、例えば、人事面で、教員が希望する学校へ異動できる選択肢がふえる効果があるので、教育局の再編が必要であるという御説明をいただきました。なぜそう言えるのか、説明してください。
豊島教職員課参事
広域人事についてでございますが、教育局の再編により所管行政区域が広域化する教育局におきましては、教職員数が増加し、異動対象地域が広がることから、これまで以上に幅広く人材が得られるとともに、教職員が異動を希望できる学校の選択肢が広がるものと考えているところでございます。
小野寺委員
その人事についてでございますけれども、都市部と郡部の異動頻度は現段階で全く同じなのでしょうか。都市部の教員が異動願を提出する度合いと郡部のそれでは偏りがないのか、お教えください。
また、異動の実態にも偏りはないのか、お示しを願います。それが教育局の再編でどのように改善されるのかもお示しください。
豊島教職員課参事
教育局再編後の都市部と郡部の人事についてでございますが、各教育局では、人事異動方針に基づいて、基準勤務年数に達した教職員を対象として、学校職員個人調書に記載された個々の職員の異動希望も参考にしながら、教職員人事を行っているところでございます。
平成20年度の、都市部を有する管内における小中学校教諭の異動希望者の状況を見ますと、都市部の教諭のうち、郡部への異動希望は4.0%、郡部の教諭のうち、都市部への異動希望は7.4%となっており、また、人事異動の状況につきましては、都市部の教諭のうち、郡部への異動率は3.3%、郡部の教諭のうち、都市部への異動率は6.8%となっております。
都市部と郡部の状況を比較しますと、都市部から郡部への異動希望や、実際に異動した教諭は少ない傾向にあると考えているところでございます。
道教委といたしましては、先ほどお答えいたしましたとおり、教育局の再編後においては、教職員が異動を希望できる学校の選択肢が広がるとともに、幅広い人事を行うことが可能となるものと考えておりますが、同時に、人事をより円滑に実施するため、市町村教育委員会及び学校の関係者による協議会を設置して、これまで以上に、人事異動方針の徹底を図り、都市部と郡部間の異動を促進したいと考えております。
小野寺委員
さらに、人事異動についてでございますが、さきの地方分権改革推進委員会の第1次勧告で、公立小学校教員の人事権を中核市に移譲するということが盛り込まれております。
この勧告と教育局再編の整合性について伺っていきますが、例えば、道南教育局では函館市に、道北教育局では旭川市に人事権が移譲されることとなると思いますが、この中核市と教育局管内の市町村間の人事に影響が出ると私は考えますが、見解を伺います。
倉島総務政策局長
中核市への人事権移譲についてでありますが、中核市へ人事権が移譲される場合、ただいまお答えいたしました教育局再編後における広域人事の利点に影響が及ぶことや、中核市以外の市町村における人材確保や教育水準の維持向上の観点から、道教委といたしましては、中核市への人事権移譲に当たっては、広域的人事を調整する仕組みを新たに設けることなどが不可欠であり、移譲に当たっての前提であると考えているところであります。
現在、国におきましては、これらのことについて検討が進められているものと承知をしており、今後、道教委といたしましては、全国都道府県教育長協議会などと連携を図り、国に対し、地方の意見を踏まえて十分検討されるよう、働きかけてまいりたいと考えております。
小野寺委員
今の答弁では、国の動向いかんによっては、この教育局の再編が、皆さんが説明したように異動できる学校の選択肢がふえるということと相反することになるので、国に一生懸命要望しているということでございますけれども、本当にこういうことを教育局再編の一つの理由として挙げておられるのだとしたら、国の動向いかんによっては、それは理由にならないということになりますし、先ほどの答弁でも、郡部と都市部の異動希望も異動の実績も、結果は倍違うということでございまして、その偏りも解決していかなければ、皆さんがおっしゃっている理由の一つにならないということを指摘させていただきます。
次に、人材配置の結果についてでございますが、道教委は、これまで、必要な人材の配置を積極的に行っていくとしてきております。これは、今後の人事を語る上でその基礎となるものでございますが、今までの成果が全く見えておりません。今までの成果に関して、納得できる具体的な説明をお願いします。
豊島教職員課参事
人材配置の結果についてでございますが、各教育局においては、管内における学校教育の一層の充実を図るため、地域の特性など管内の実情に即した人事異動方針を定め、異動対象となる基準勤務年数を6年から7年と定めるなど、同一校における長年勤務者の解消や、都市部と郡部との人事交流などに取り組んできたところでございます。
これらの取り組みの結果、道内の小中学校教諭における同一校で8年以上の勤務者について比較をいたしますと、平成16年度が1205名、平成20年度が870名で、この5年間で335名減少しております。
また、都市部と郡部の異動の状況を比較するには慎重な分析が必要でございますけれども、先ほど申し上げましたように、都市部から郡部への異動希望や、実際に異動した教諭は少ない傾向にあると考えられ、必ずしも円滑に行われているとは言いがたく、今後におきましては、各教育局で、人事異動のルールや異動計画を策定するとともに、市町村教育委員会や学校関係者との連携のもと、仮称ではございますが、管内人事推進会議を設置し、人事異動が円滑に行われるよう努めてまいります。
小野寺委員
よろしくお願いします。
教育局の再編について最後の質問でございますが、今回の支庁再編に当たっては、支庁制度改革に関する条例案が提案された後においても、地方4団体を初め、地方で反対運動が起こっております。教育局の再編に関しても、今後そのような運動が起こることが想定されます。
道教委は、日ごろ、学校や地域の協力は大切であるとおっしゃっておりますので、今後、教育局の再編に向けてどのように取り組んでいくおつもりなのか、考えをお聞かせください。
巻渕教育職員局長
教育局の再編に係る今後の対応についてでございますが、教育局の再編につきましては、支庁制度改革後の所管区域に合わせて行うことを基本としておりますことから、これまで、支庁制度改革の動向を注視してきたところでございまして、今後につきましては、本議会における御論議を見据えながら、案を策定してまいりたいと考えてございます。
また、教育局の再編に当たりましては、地域の方々から広く御意見を伺い、検討を進めることが大切であると考えておりますことから、案の策定後は、教育関係者はもとより、広く地域住民の方々からも御参加いただく「意見を聞く会」を全道で開催するなどいたしまして、御意見等を十分お聞きしながら、成案に向け、取り組んでまいります。
小野寺委員
次に、高校入試についてお伺いをしていきます。
道教委において、本年度より、道立学校入学者選抜方法の改善を行うと承知しておりますが、道教委がこれまで入学者選抜制度についてどう改善に取り組んできたのか、どういう理念に基づいて行ってきたのかをお教えください。
田端高校教育課長
これまでの入学者選抜方法の改善についてでありますが、道教委といたしましては、これまで、生徒の個性や能力などを多面的にとらえますとともに、各学校・学科の特色を生かした選抜を行うという方針のもと、学校裁量の拡大を初めとする入学者選抜方法の多様化を進めてきたところでございます。
具体的には、学力検査の結果と個人調査書の扱い方を学校で決めることができるようにしたことや、学力検査における傾斜配点の導入、農業、水産を除く専門学科における推薦入学者選抜の入学者の範囲の拡大、全日制普通科における推薦入学者選抜の導入などを行ってきたところでございます。
小野寺委員
では、今回の改善についてでございますが、学力検査問題の出題方法について改善すると聞いておりますが、何が変わるのか、また、なぜ改善しなければならないのか、お教えください。
田端高校教育課長
改善の内容などについてでございますが、学力検査問題につきましては、これまで、子供たちの多様な力を適切に評価するため、中学校学習指導要領に示されている教科の目標に即して、内容の基本的な事項を重視する観点に立ち、知識、技能を見る問題と、知識、技能等を活用する力を重視する問題とのバランスに配慮して出題してきたところでございます。
しかしながら、知識、技能等を活用する力の育成を重視している高等学校からは、これまでの学力検査問題では、生徒が身につけている多様な力を十分に評価した選抜を行うことが難しい状況が見られるとの指摘がなされており、そうしたことへの対応として、学校独自問題や選択問題の導入について要望が出されていたところでございます。
こうしたことから、道教委といたしましては、学力検査問題の出題内容について検討し、これまでと同様の方針に沿った問題を標準としつつ、子供たちの力をより適切に見ることができるよう、知識、技能等を活用する力をより重視した問題を用意し、学校がそれぞれの判断により選択できることとしたところでございます。
具体的には、国語、数学、英語の3教科につきまして、学校の裁量により選択できる問題を学校裁量問題として、大問を1問追加して出題することとしたものであり、追加する問題は、知識、技能等を活用する力を重視する問題でございます。
また、当該問題を解答させます場合、生徒に過度な負担とならないよう、道教委が指定する他の大問1問を学力検査問題の対象としないこととしたところでございます。
小野寺委員
非常に長い答弁ですけれども、端的に言うと、進学校と呼ばれている高校で、問題が簡単過ぎる、だから、問題をもっと難しくしてもらわないと、本当の学力がわからないという意見が出ていたということで、それに対して、個々の学校でいろいろな難しい問題を選択できるようにしたという話でございます。
そもそも、標準的な問題が簡単過ぎるというところにも問題があると私は思うのですけれども、学校が、生徒の多様な力を十分に評価した選抜を行うことが難しいと言っている段階で、なぜ、今までの方針に沿った問題を標準化していくのか、そこら辺の説明をお願いできますか。
田端高校教育課長
例年、学力検査実施後に実施しております、中学校、高校の教員による研究協議会の中では、現在行っております学力検査問題が、中学校で学んだことの学力を見るのに適した問題であるとの一定の評価をいただいているところでございます。
しかしながら、一方では、一部の学校から、先ほど申し上げましたような指摘がなされておりますので、このたびは、標準問題につきましては変えずに、これまでどおりの方針でいくということにしております。
小野寺委員
今の答弁は、中学校の日ごろの学習を適切に評価できる問題ではあると。これは一つの側面でございますよ。そうですよね。応用力がわかるというような評価はないということでございますよね。しかし、一方で、こういう声があるとしたら、根本的に標準的な問題を変えなければならないのじゃないですかという質問です。お答えください。
穂積学校教育局長
これまでの学力検査問題につきましては、ただいま課長が説明したとおり、知識、技能等を見る問題に軸足を置きながらも、知識、技能等を活用する力を重視する問題をバランスよく考慮して出題してきたところでございます。
こうした学力検査問題の出題につきましては、毎年、学力検査後に行っております、中学校、高校の先生方に出席していただいている研究協議会で、一定程度バランスがよく、生徒の状況を適切に判断できるという評価がありまして、その一方で、一部のところからは、先ほど申し上げましたように、活用する力をより見るというふうな形にしていただきたいという声があったものですから、このたびの改善を行ったということでございます。
小野寺委員
同じ答弁をしていただきたくないのですよ。
では、なぜバランスがいいと言えるのですか。いろいろな学校から、簡単過ぎるという声があって、なぜバランスがいいと言えるのか、お答えください。
吉田教育長
これまでの入学試験の問題の設定の仕方については、今、局長からも御説明を申し上げましたように、知識、技能等を見る問題と、それを活用する力をバランスをとって設定しているということでありまして、バランスがいいかどうかということであれば、一つの考え方として、どちらに軸足を置くかといえば、基礎的な学力の方をより見るような形で、しかし、応用力の方も見ようというバランスのとり方をしてきた。
それはそれで、中学時代にしっかり勉強してきたことを評価する仕掛けとしては評価できるという御意見もいただいているわけでありますが、同時に、それだけでは十分ではないということなので、しからば、基礎、基本を大事にしながら、多様な子供たちの能力だとか適性だとかをより推しはかれるような形で、そちらの方に軸足を置いた形で、別なバランスをとって出題してみよう、こういう考え方で今回検討したものでございます。
小野寺委員
教育長にお答えいただいたので、先に進みます。
学力検査問題についてでございますけれども、本道では、高校によって、多くの生徒が高い点数をとり、点数に差がつかない状況になっていると聞いております。このことは、先ほど言いましたように、本来の学力ではなく、うっかりミスで落ちてしまう生徒もいるということであり、大きな問題であると考えております。
入学試験は、本来の学力をしっかりはかるべきものでありますから、私は、先ほど言ったように、そもそも、入学試験の出題そのものに問題があるというふうに考えておるところでございます。
先ほども教育長が答弁をされましたが、私は、バランスが悪いというふうに思っておりますし、学校ごとに選択する問題を選ぶとすると、もしかしたら、その問題を解けない生徒が出てくるということは、非常に不平等であるというふうに考えておりますが、どうお考えになるのか、見解を教えてください。
吉田教育長
先ほど申し上げましたように、高校の入学試験は、学習指導要領に基づいて中学校でそれぞれ教育が行われていることをしっかり勉強していただき、その子供たちの学力を評価するということが大前提でございまして、それぞれ、受ける学校において、例えば、追加質問の方を選択する学校とそうでない学校というのは差が出てくるわけでありますけれども、ある学校を受けた子供にとっては、同じ条件のもとで競争が行われますので、そういう意味では、不平等になるということではないと思います。
小野寺委員
私は、道立高校における試験が学校ごとに違うということは、おまえはこの試験を受ける資格はないのだというような、差別というか、不平等が生じていると思っております。全体的に同じ問題をやるというのが、本来の高校入試の問題のあるべき姿であると思っておりますので、これは、私の意見として指摘をさせていただきます。
次ですが、学校の選択で、いろいろな問題を出すことができるということでございますが、石狩学区におきましては、大きな1学区となることに加え、入試問題の選択制度が導入されることによって、保護者や中学生にいろいろな動揺が広がっているというふうに聞いているところでございます。この地域の保護者や受験生、そして中学校に対してどのように対応し、今後どのようにしていくおつもりなのか、お伺いをします。
穂積学校教育局長
生徒等への対応についてでございますが、このたび導入した学校裁量問題は、これまでの学力検査においてバランスを考えて出題してきた、知識、技能等を見る問題と、知識、技能等を活用する力を重視する問題のうち、後者の出題比率を高めるものであり、基本的には、これまでの出題方針の範囲を超えるものではないものでございます。
こうしたことから、先ほど教育長からも答弁しましたが、中学校において学習指導要領に基づいて行われる授業内容をしっかり身につけていれば、対応できるものというふうに考えてございます。
学校裁量問題の決定につきましては、昨日、中学校や高校に対し通知したところでございますが、中学生や保護者、学校関係者に十分理解していただくため、道教委のホームページを活用するとともに、中学、高校の校長会との連携を一層深め、周知を図ってまいります。
なお、学校裁量問題を選択する学校につきましては、この後、把握を行いまして、10月に各管内ごとに開催いたします入学者選抜手引説明会に先立って、公表する予定でございます。
小野寺委員
次に、今後の入学者の選抜のあり方についてでございますが、出題する問題を選択できる権利を学校側に付与するということは、道教委が目指している特色ある学校づくりにも寄与するというふうに考えているようですが、なぜそう考えるのか、教育長の見解と、今後の入学者選抜のあり方をどのように考えているのか、あわせてお伺いします。
吉田教育長
道教委といたしましては、高校教育を進めるに当たりまして、地域や生徒の多様なニーズにこたえる特色ある教育を推進して、生徒が、それぞれの能力、適性、興味、関心、進路希望などに応じて学校を選択することができるようにするということが大切なことであると考えているところでございまして、これまで、総合学科の設置でありますとか、全日制普通科への単位制やフィールド制の導入など、特色ある学校づくりに取り組むとともに、各種の事業を通じまして、学校の創意による特色ある教育活動を支援してきたところでございます。
また、入学者の選抜につきましても、生徒の個性や能力などを多面的にとらえるとともに、各学校・学科の特色を生かした選抜ができるようにするということが大変大切なことだと考えているところでございまして、今回の見直しにつきましても、そうした観点に立って、学校裁量の拡大を初めとする入学者選抜の方法の多様化の中で検討を進めてきて、そういう方針をとろうとしているものでございます。
いずれにしても、受験する生徒でありますとか保護者の皆さんにとっても大変関心の高い問題でございますが、道教委としては、今後とも、中学校あるいは高等学校など関係者の御意見を十分お聞きしながら、引き続き、選抜方法の改善に努めてまいりたいと考えております。
小野寺委員
私は、この入試の改善が本当に特色ある学校づくりに寄与するとはとても思えないわけでございます。
先ほども言いましたが、本来、道立高校の入試というのは、全道一律に同じ問題で行うべきであるというふうに考えておりますし、学校ごとにそれぞれ違う問題が出されて、それを解けない生徒も多数出てくるというのは、本当に不平等であると思います。
私は、標準的な問題を難しくしていくべきだと思います。北海道の高校入試の問題は日本一簡単だと言っている進学塾もあるようですが、そのような点を改善することの方が最も重要だというふうに思っておりますので、この点に関しましては、さらに今後も追及をしてまいりたいというふうに思います。
次に、教職員の健康診断についてお伺いをしてまいります。
私は、さきの4定で教職員の健康診断について質問をいたしました。教職員の健康診断という職員の都合で学校を休業日にしていたのは北海道だけでありましたが、この点は非常に驚きました。教育長は、健康診断日については、できるだけ休業日とすることを避けるよう指導していくとお答えになりました。
そこでお伺いしますが、本年度は、昨年度とはどのように仕組みを変えて、できるだけ休業日とすることを避けようとしておられるのか、お聞かせください。
進藤福利課長
教職員の健康診断についてでございますが、道教委といたしましては、健康診断の実施に当たりまして、できる限り健診日を臨時休業日とすることのないよう、校長会議などにおいて学校に対し指導するとともに、可能な範囲で健康診断の日程の調整をしてきたところでございます。
この結果、本年度につきましては、現時点では、健診日を臨時休業とする学校はない状況にあるところでございます。
小野寺委員
校長会議などで非常にしっかりと議論を尽くされたということでございますので、お聞きをいたしますが、学校で休業日にならないような取り組みをいろいろ調べて、それをいろいろな現場で活用するというふうに、さきの議会でお答えになっておりましたが、どのような取り組みが効果的であって、それらについてどのように取り組んで、休業日が減少することにどれぐらい寄与してきたのかということを教えてください。
進藤福利課長
昨年の議会での御論議の後の学校での取り組みなどについてでございます。
臨時休業の取り扱いについて学校長に指導を行うとともに、学校からの日程変更の希望に対しまして、私ども道教委といたしまして、可能な範囲で調整を行ったところでございまして、その結果といたしまして、現在のところ、臨時休業の措置はないという状況でございます。
なお、現在、校長会を通じまして、学校現場の課題などを聞き取りまして、今後、可能なものにつきまして、来年度の定期健康診断に向けて改善するように協議をしているところでございます。
小野寺委員
僕が聞きたいのは、学校において子供が本当に影響を受けないのかどうなのかということです。
だから、取り組みを行ってきた学校の効果的な事例というものを紹介していただいて、それが子供にとって本当に影響がないのかどうかを知りたいということでございますので、どのような取り組みがなされていて、その取り組みを導入することによって休業日がどれぐらい減少するのかということを議論されたはずですから、それをお示しくださいと言っているのです。お願いします。
進藤福利課長
昨年、議会で御論議をいただきましたときに、平成18年度におきましては、健康診断の日を学校長において臨時休業にしているという学校が多数あったわけでございますけれども、御論議をいただきまして、学校の方では、健康診断の日を児童生徒の休業日にするということではなくて、実際には、健診に要する最小限の時間を把握いたしまして、始業時間をずらしますとか、また、必ずしも教職員全員が当日に健康診断を受診するわけではなく、人間ドックを受けることにより受診しない教員などもおる関係がございまして、かわりの教員が教壇に立つというようなことも含めて、学校において工夫をした結果、当日、児童生徒の臨時休業にしない対応をしてきたところでございます。
小野寺委員
今の答弁ではだめですよ。
というのは、教育長は、始業時間をずらすことも子供への影響がある、子供への影響をできるだけ少なくするというふうにおっしゃいましたので、今の答弁ではだめです。効果的な取り組みをお教えください。
進藤福利課長
ただいまお答え申し上げましたように、休業日にするということを避けるための措置をとったわけでございますが、始業時間がずれるということは、児童生徒への影響という意味では、影響がございます。
それから、もう一つ、臨時休業ではございませんで、予定されている健康診断の日について、学校長にゆだねられておりますところの長期休業日の振りかえという措置をあらかじめとりまして、計画的にその日を休業日として、その日は児童生徒は登校しないという状況の中で教職員が健康診断を受ける、こういう対応をとった学校もあるところでございます。
そうした意味で、いずれにいたしましても、児童生徒への影響は全くないということではないのでございますが、何とかその影響を最小限にする中で、健康診断を円滑に実施してまいりたい、このように考えて、各学校を指導するとともに、校長会などとも連携しながら協議をしているところでございます。
小野寺委員
今の答弁で、北海道だけ、教職員の都合で学校が休業日になっていた、児童生徒への影響をできるだけ少なくするように、今後、道教委はしっかりとやっていくと御答弁になりましたが、実際は、ほとんど何の議論もされずに、今年度もまたこの事業を行っていることがよくわかりました。
次の質問に移ります。
健康診断の実施方法についてでございますけれども、今回はバスの形態をとっておりますが、私は、そもそも、なぜバスで健康診断を行わなければならないのかが理解できないわけでございます。私は、児童生徒の授業に支障のない形で健康診断を行うために、道教委は最大限の知恵を出していく必要があると思っております。
この形態で、長期休業日にすべての学校における健康診断を行うことは、物理的に無理であると考えますが、私は、そもそも、健康診断は夏休みと冬休みに行えばいいと思っているわけでございますが、なぜ、このような形態にこだわっているのか、お教えください。
進藤福利課長
健康診断の実施方法についてでございますが、本年3月、これまで道立学校の教職員の健康診断を実施しておりました教職員検診センターが廃止されましたために、本年度から、道立学校全校の健康診断を民間の医療機関へ委託して実施しているところでございます。
健康診断の委託に当たりましては、業務の集中化や効率化及びコスト削減を図る観点から、全道一括の契約といたしまして、一般競争入札を行い、最低金額で入札した医療機関1者を決定したところでございまして、当該医療機関の人員や検診車などの実施体制上、長期休業中に全道の道立学校の健康診断を集中して実施することは、委員から御指摘がございましたように、難しいというふうに考えているところでございます。
なお、なぜバスを使うのかというお尋ねがあわせてございましたが、このことにつきましては、これまで、教職員検診センターは長い歴史がございますが、長年、全道を巡回方式で行っていたということがございました。さらに、道の知事部局あるいは警察におきましても巡回方式をとっているということがございます。
また、これは北海道のことではございませんが、他の県におきましても、7割から8割の県で巡回方式をとっているというようなことから、直営の検診センターの廃止に伴う民間委託──アウトソーシングに当たりましては、平成19年度は約4割の道立学校において民間委託をしたわけでございますが、平成19年度の段階から、巡回方式による一括委託ということを前提にして進めてきていたところでございます。
小野寺委員
なぜ、そこまでバスにこだわるのか、よくわからないのでございますが、ほかの府県が七、八割やっていようが、関係ないのですよ。北海道はこれだけ広いのです。バスにこだわる意味がよくわかりません。しかも、警察や本庁もバスでやっていると。
これは、児童生徒に影響を与えないという視点で考えれば、同列に議論できない問題だというふうに私は思っております。実際に、児童生徒への影響についての議論も全くしていないというのもわかりましたけれども、コスト削減の議論だけで本当にいいとお考えですか。地元の医療機関を使うというつもりはございませんか、お聞かせください。
巻渕教育職員局長
健康診断にかかわりまして、民間委託の関係でございますが、医療機関等の活用はどうなのかという先生の御指摘でございますけれども、現在、一括の契約方法をとってございますが、これと比べ、一般の医療機関に委託するといった場合につきましては、相当割高になるということが想定されてございまして、道の厳しい財政状況を考慮いたしまして、全道一括の契約といたしまして、一般競争入札を行っているところでございます。
また、来年度の民間委託につきましては、長期休業中の健診体制のあり方も含め、工夫できないか、検討してまいりたいというふうに考えてございます。
小野寺委員
適当なことを言わないでいただけますか。割高になるというのは、どれだけ割高になるのですか。算定していないのじゃないですか。どこの医療機関にも、どれだけのコストになるかということも聞いていないのに、なぜ割高になると言えるのですか、お教えください。
進藤福利課長
先ほどお答えいたしましたように、巡回方式ということを前提に考えてございまして、委員が御指摘のように、実際に地域の医療機関とのお話はしてございませんので、それがどうなるかということについては、お答えいたしかねるわけでございます。
ただ、ぜひ御理解をいただきたいと思いますのは、今、教育職員局長がお答えいたしましたが、アウトソーシング──民間委託に当たりまして、全道を一本にして、1万人を超える教職員の健診を1者でやるということで、その1者の中で、必要なスタッフと検診車をそろえて、請け負ってやるという形でございます。
具体的な数字ということにつきましては、先ほどおわびいたしましたように、地域の医療機関とのお話はしておりませんが、規模によるコスト削減ということについて申し上げますと、先ほどもお答えいたしたように、平成19年度に、過渡的な措置として、全道の4割の学校の民間委託をやったわけでございます。検診センターはまだありましたが、人員も減らしておりましたので、4割の学校の民間委託をしたわけでございます。
そのときに、今年度と同じように、一般競争入札によって契約をしたわけでございますが、そのときの各医療機関の入札金額と今回の額とを比べますと、各社、多少のばらつきはございますが、2割から2割5分ぐらい単価を下げてきているということがございました。
したがいまして、どういう仕組みの中で規模による利益があるかということは、ちょっと、私も十分説得力のある説明はできませんけれども、規模が大きくなると、やはりコストが下がるということは、19年度と20年度の間にあったというふうに理解をしているところでございます。
小野寺委員
検証もしないで、よくそんなことが言えるなと思うのですよ。お聞きになったらどうですか。
言っている意味がわからないのですけれども、実際に、皆さんの仕事は、教職員の健康を守ることも重要ですよ。ただ、児童生徒への影響を最小限にするというのも非常に重要なことで、入札の条件にそういうことも盛り込めば、若干コストが高くなったとしても、保護者は納得すると思いますよ。それを、ただ単にコストだけの話で議論して本当にいいのか、私はそれは本当に疑問でございます。
次の質問に移ります。
では、夏季、冬季の長期休業日以外の平日に行われる健康診断があると先ほどお答えになりましたが、教員の健康診断により学校が休業日になってしまう事例をゼロとすることが最も重要であると私は思いますし、物理的に無理でも、できるだけそこに向かうというのが非常に重要であるというふうに考えております。
そこで伺いますが、長期休業日と、それ以外の授業日の健康診断は、今年度、どのような比率になるのか、また、平日に行われる健康診断によって、すべての授業に支障が起きないのか、それをお聞かせください。
進藤福利課長
授業への影響などについてでございますが、長期休業中と、それ以外の授業日の比率につきましては、特別支援学校の分校を含めました全道の道立学校の287校のうち、39校、13.6%が長期休業中に実施をすることとしておりまして、248校、86.4%が、その他の平日に実施をすることとしているところでございます。
今年度につきましては、検診車3台で実施をするため、長期休業中の実施校が少なくなっているところでございます。
来年度の民間委託につきましては、長期休業中の実施体制のあり方を工夫できないか、検討してまいりたいと考えております。
平日に行われる健康診断につきましては、長期休業日との振りかえを行って休業日としている学校もございますが、生徒が登校する日に健康診断を行っている学校におきましては、始業時間の繰り下げですとか、受診する教員と授業を受け持つ教員の時間のやりくりなど、それぞれの学校で工夫をしておりますが、生徒への影響も考えられるところでございます。
なお、年間の必要な授業時間数につきましては、7時間授業の設定ですとか、始業式後の授業の実施などによりまして、確保されているところでございます。
小野寺委員
逆なのですよ。長期休業日に実施する学校が13.6%しかなくて、平日に86.4%が実施するということに僕は非常に驚いておりますが、実は、12月の休業日は、バスは回らないで、健診しないことになっていますよね。それ自体、道教委の考え方はおかしいのじゃないのかなというふうに思っております。
一つ確認しますけれども、生徒への影響を少なくするということで、7時間授業の設定や、始業式後に授業を実施しているということでございますが、そのほかに、例えば、長期休業日を振りかえ休日にして対応する学校はあるということで確認してよろしいですか。
進藤福利課長
先ほどもお答えいたしましたとおり、各学校長の責任におきまして、長期休業日を振りかえて、健診の日を休業日としている学校はございます。
小野寺委員
それは何校ございますか。
進藤福利課長
まことに申しわけございません。今年度、そういう振りかえにより、健康診断の日を休業日とする予定としている学校が何校かということにつきまして、把握してございません。
小野寺委員
はい、わかりました。
一事が万事、その調子なのですよ、皆さんは。夏休み、冬休みの休みを平日に振りかえて、それで影響がないという認識は全くわかりませんし、しかも、それを何校やるのかも今の段階でわからないというのは、本当に真剣にこのことを考えているのかなと私は思いますよ。もっと真剣に考えてもらえますか。
次ですが、今回の入札によって、旭川だと思いますけれども、慶友会という病院が、全道の高校の健康診断を一括受注していると聞いておりますが、この広大な北海道で、3台のバスというのは少な過ぎるというふうに私は思っております。やはり、地域の医師会等と連携をしながら、地域の病院を使っていくということが、子供の急病ですとか、もし健康診断で先生に何か問題が発生したときには対応していただけるということで、そちらの方が非常にいいのではないかと思いますが、先ほど、その考えはないとおっしゃいましたけれども、もう一度、見解をお伺いしたいと思います。
巻渕教育職員局長
先ほどもちょっとお話しさせていただきましたが、健康診断の民間委託についてでございます。
地元医師会などに委託する方法につきましては、先ほど、委員から、具体的にどれだけ割高になるのかというような御指摘もございましたので、きちんとそこも検証していかなきゃならないと考えてございますが、いずれにしても、委託をするといった場合については、一括と比較して割高になるのではないかと想定されてございまして、道の財政状況を考慮いたしまして、全道一括の契約として、一般競争入札を行っているところでございまして、来年度の民間委託につきましては、長期休業中の健診体制のあり方を工夫できないか、検討してまいります。
小野寺委員
一括でコストが安くなっても、それより高くなるのだったら、全くやらないというのでしたら、本当に児童生徒の立場に立って考えているのかと思いますよ。若干高くなっても、それが児童生徒に影響が少ないと感じられるのなら、それこそ、費用対効果で考えるべき問題だというふうに私は思っております。
最後に、健康診断の取り組みについて、教育長に、今後どのように取り組んでいくのか、お伺いをします。
吉田教育長
教職員の健康診断につきましては、労働安全衛生法や学校保健法などの関係法令に基づきまして、学校の設置者として適切に実施をしていかなければならないものでございます。
実施に当たりましては、児童生徒の教育活動への影響ということについては、できるだけ最小限にとどめていかなければいけない。今、委員からもいろいろ御指摘がございましたけれども、そうした配慮は当然していかなければならないというふうに考えております。
現在、道の直轄の検診センターがございませんので、教職員の健康診断は、すべて外部委託をしていくことになるわけでありますが、道の厳しい財政状況を考えますと、やはり、集中化でありますとか効率化を図る、あるいはコスト削減に努めていかなければいけない、こうした中で、どういう方法が一番いいのかという選択をまた同時にしていかなきゃいけないということでございまして、現在は、一般競争入札により、全道一括の契約としているところでございます。
教職員の健康管理というのは大変大事なことでありますので、これはしっかりやっていかなければなりませんが、同時に、健康診断であるからといって、学校の教育活動に影響を与えるということについて、これは当然だという話にはなりませんので、そこは、子供たちへの影響を最小限にするように十分工夫していくということが大事だと思っております。
ただ、長期休業期間中に全部を処理するというのは、今の体制ではなかなか難しい。そうはいっても、今の長期休業期間中の健康診断の扱いも含めて、今後さらに工夫する余地がないのか、健康診断の適切なやり方については、引き続き検討を進めていきたいと考えております。
小野寺委員
この点に関しましては、児童生徒への影響を全く考えないで、1者に頼めばコストが安くなるだろうと、そのような安易な視点でこれをやっているというふうにしか思えないので、もっとしっかりと検討していただきたいということを申し添えて、次の質問に行きます。
次に、授業料の滞納問題についてお伺いをしていきます。
現在、道立高校における授業料の納付の状況と、その推移についてはどのようになっているのか、お伺いをいたします。
田端高校教育課長
授業料の納付状況についてでございますが、過去3年間の状況を見ますと、平成17年度の未納者の延べ人数は、現年度が612人、過年度が671人で、合計1283人、未納額は、現年度が2701万6000円、過年度が4222万3000円で、合計6923万9000円、また、平成18年度の未納者の延べ人数は、現年度が1060人、過年度が784人で、合計1844人、未納額は、現年度が5072万2000円、過年度が4443万4000円で、合計9515万6000円、平成19年度の未納者の延べ人数は、現年度が1042人、過年度が1009人で、合計2051人、未納額は、現年度が5183万9000円、過年度が6089万3000円で、合計1億1273万2000円となっておりまして、未納者及び未納額ともに増加する傾向となっているところでございます。
小野寺委員
授業料の滞納が着実にふえていて、未納額も1億円を超えて、その人数は2000人を超えてしまったということでございますが、なぜ、年々、未納者とその額が増加しているのか、その原因はどこにあるとお考えになりますでしょうか。
田端高校教育課長
未納額等の増加原因についてでございますが、未納額等がふえている原因につきましては、一概に申し上げることは難しいところでございますが、経済的な状況の影響も考えられますとともに、支払い能力があるのに支払わない、いわゆる悪質な未納者の増加もあるものと考えております。
小野寺委員
いろいろな要因はあるとは思いますけれども、悪質な未納者──僕に言わせれば、非常識でばかな親がふえたというふうに感じているわけでございますが、実際に、道教委では、これに対応するために、道立学校の校長会、教頭会、事務長会の代表らをメンバーとする学校事務等改善検討プロジェクトチームで授業料の未納対策を検討したはずでございますが、このプロジェクトで何が決まったのか、もう一度お教えください。
田端高校教育課長
学校事務等改善検討プロジェクトチームにおける検討結果についてでございますが、会議におきましては、授業料等の未納額がふえ続けている現状を踏まえると、これまでの強制力を伴わない督促等では限界があり、強制力のある取り扱いが必要とされたところでございます。
こうしたことを踏まえまして、道教委では、未納対策を強化することとし、プロジェクトチームにおいて検討を行い、昨年12月に、北海道立学校授業料等未納対策事務取扱要領を制定したところでございます。
この要領におきまして、支払い能力があるにもかかわらず、納付意思を示さないなど、悪質な未納者について、在校生に対しては、出席停止や退学処分を視野に入れた対応策を実施すること、卒業生や退学者に対しては、最終的に簡易裁判所に支払い督促を申し立てるという法的手段を実施することとしているところでございます。
小野寺委員
親の責任を子供がとるという非常に不条理な状況になっていて、何でこんな非常識で恥知らずな親がふえたのかなというふうに感じています。しかも、子供の方にツケが回っているということは私も非常に遺憾でございます。
ちょっと1点お聞きしたいのですが、この措置が行われる前に逃げて卒業などをされた方々がいるということで、授業料の未納がある卒業生、退学者、転学者がどれぐらいいたのかをお伺いします。
田端高校教育課長
卒業生等の未納状況についてでございますが、平成19年3月末現在における、全日制、定時制を合わせた卒業生の授業料未納者は843人で、未納額は5816万7000円、退学者の未納者は349人で、未納額は1812万円となっているところでございます。
小野寺委員
払われるべき7600万円ぐらいが払われないで、そのまま卒業して逃げてしまう可能性もあるということでございます。しかも、聞くところによると、授業料を1銭も払わないで結局は卒業してしまった生徒もいるやに聞いております。
この会議で決まった措置を4月から実施しているというふうに思いますが、現段階においてどのようなことを行ってきているのかをお教えください。例えば、授業料等納付通知書は全員に送られたのか。どういうことを行うのか、具体的に教えていただきたいと思います。
田端高校教育課長
新たな取り組みについてでございますが、今年度になってからの取り組みといたしましては、在校生の未納者のうち、未納が1カ月分の者に対しましては、従来と同様に電話による催告を行い、未納が2カ月分の者に対しては、授業料等納付通知書を送付いたしますとともに、電話による催告を行っているところでございます。
未納が3カ月分以上の在校生につきましては、4月に、授業料等納付に係る面接通知書を送付し、保護者の来校を求めて、面接による催告を行ったところでございます。
今後、5カ月分の未納者に対しましては、出席停止の最終予告をするとともに、弁明書の提出を求めるなどの手順を踏み、そうしたことにも応じない場合には、早ければ7月末には出席停止処分としなければならないことも予想されるところであり、さらには、そのまま支払い意思を示さない悪質な場合、最終的には退学処分の措置も講じることとしているところでございます。
また、卒業生や退学者に対しましては、5月半ばまでに、授業料等納付通知・支払督促申立て予告書を送付したところでありまして、今後、指定した期日までに未納額を納付しないなどの悪質な未納者に対しましては、教育局の職員が知事の委任を受け、知事名で簡易裁判所に支払い督促を申し立てることとしているところでございます。
小野寺委員
もともと、お金を払わない時点で悪質だというふうに私は思っておりますが、それぞれの事情があるのでしたら、もっと積極的に道側としても聞くスタンスは必要なのかなというふうに思っています。
実際に、7月末には、数百人規模で出席停止処分を受けるかもしれない生徒が出てくるということで、最終的にその方たちが退学処分にでもなれば、大問題になると思いますので、適切な対応をお願いしたいと思います。
一つ確認したいのですけれども、1億円以上の授業料が支払われていないということは、道民の損害でもあるわけでございますが、この回収率については、実際に目標等を立てて回収を行っていくのか、金額の面についてお聞かせください。
田端高校教育課長
ただいまの御質問ですけれども、基本的には、100%納めていただくということを目標に取り組んでまいりたいと考えております。
小野寺委員
本当にこの方法で100%集まるとお考えでしょうか。一方的に、はがきを出して、来なかったら、ではさよならと、これでしたら、だれも払いませんよ。実際にお金を払っていただくということは、道民の損害も減らして、しかも退学者を減らすということですから、その点について真剣に考えて動く必要があると思いますが、どうお考えになりますか。
田端高校教育課長
学校におきましては、面接等を行って、親の方の都合も聞きながら、取り進めているところでございますが、経済的に大変苦しいというお宅に関しましては、免除等の支援措置も講じながら、取り組んでまいりたいというふうに考えております。
小野寺委員
免除される親がいるのもわかるのですけれども、免除する値のない、とんでもなく非常識な親に関しては、学校にも多分来ないと思うのです。その点についてもっと真剣な対応をお願いしたいと思います。
実際に効果が上がっているのかいないのか、もう一度お教え願いますか。
田端高校教育課長
新たな未納対策の効果についてでございますが、卒業生の未納状況で申し上げますと、平成18年度末までの未納者の610人のうち、平成19年度中に納付した者は207人となっておりますが、一方、平成20年3月末の未納者の843人につきましては、本年4月から5月末までの2カ月間に168人が納付手続をとったところでございます。
新たな未納対策について、本年4月から本格的に取り組み始めたところでございますが、一定の効果があらわれてきているのではないかと考えているところでございます。
小野寺委員
ありがとうございます。
僕は、あらわれていないと思いますが、次の質問に行きます。
最後の前の質問です。
私は、中学校までの給食費未納者と授業料未納者の関係について検証をしてみるのも一つの手かなというふうに考えておりますが、どうお考えになりますでしょうか。
穂積学校教育局長
給食費未納者と授業料未納者の関係などについてでございますが、給食費と授業料の未納の因果関係を検証するためには、個人を特定して確認する必要がございまして、その際、個人情報を取り扱わなければならないことから、その検証は難しいものというふうに考えてございますけれども、いずれにいたしましても、中学校、高校を問わず、納入義務があるものについては、しっかり納付していただくということは大切だと考えてございます。
高等学校の授業料につきましては、保護者の方に、その意義あるいは免除制度等を十分説明しながら、北海道立学校授業料等未納対策事務取扱要領に基づき、引き続きしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
また、小中学校における給食費につきましては、北海道学校給食研究協議会と連携、協議し、昨年の8月に、参考となる未納対策の事例などについて、市町村教育委員会に情報提供したところでございます。
その結果、幾つかの市町では、法的措置も視野に入れた対応も見られるようになっており、引き続き、給食費の納付が適切に行われるよう、さまざまな機会を通して、市町村教育委員会に働きかけてまいりたいと考えております。
小野寺委員
給食費を何の理由もないのに払わないという悪質な保護者に関して、個人情報の問題が壁になって、情報を共有できないというのは私は非常に疑問でございまして、実際に高校において実はそういう情報も収集しているのだということをもし保護者がわかれば、若干、給食費未納の抑止力にもなるのかなと思いますので、ぜひ、因果関係については調べられるものなら調べていただきたいというふうに思っております。
最後の質問でございますが、今後、道教委として、授業料の未納問題についてどのように対応をしていくおつもりなのか、お聞かせください。
杉浦教育次長
今後の取り組みについてでありますが、道教委といたしましては、支払いの能力があるにもかかわらず、支払いの意思を示さない悪質な未納者に対しましては、授業料等が円滑に納付されますよう、昨年12月に制定いたしました、強制力も伴います北海道立学校授業料等未納対策事務取扱要領などに基づく新たな取り組みを、しっかりとした手順を踏みながら、厳正に進めてまいりたいと考えております。
他方、先ほどもお話しがありましたけれども、生徒の修学の機会を確保するためということにつきましては、これまでと同様に、授業料免除ですとか奨学金制度の活用など、修学援助の相談などに応じてまいりたいと考えております。
小野寺委員
以上で私の質問は終わります。
ありがとうございました。




