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柏葉高新聞の縮刷版を読みました。

2004 年 3 月 30 日(火)22:01 | 日記 | No Comments |

 今日は比較的、穏やかな日でした。午前中に、一昨日の十勝毎日新聞に出ていた「柏葉高新聞の縮刷版」を手に入れました。この縮刷版は1952年から2003年までの柏葉高校の新聞を全て印刷してある縮刷本で、帯広の電話帳の2倍位ある厚さの、まさに歴史を感じるものです。

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 柏葉高校のOBとしてもこの「縮刷版」に非常に興味がありましたし(自分が学生時代はどのような新聞が出ていたのか?)柏葉高校自体がどのような歴史を刻んできたのか、等々、是非読んでみたいと思い、残りが少なかったようですが、どうにか頂けることが出来ました。

 これをざっとですが読んでみて驚いたのは、自分が高校に在学していた時の新聞に「教科書検定」についての特集記事が組まれていたことです。それも 年3回の発行のうち2回も特集を組んでいました。そしてその論調ですが、「教科書検定はけしからん!」という非常に思想的に「左」寄りの論調なのです。 「教科書に国が首を突っ込むとはいかがなものか?」ということが書かれてあり、天皇の「死」が「没」に、戦争で日本軍の「侵略」が「進行」に、「弾圧」が 「鎮圧」に・・・等々、検定で変えられたことを問題視した論調なのです。(20年以上も前のことです!このころから、徐々に教科書があらぬ方向へと向かっ て行く力が働いていたのかと痛感しました!!)

 ここで怖いと思ったのは、僕らがこの新聞を当然読んでいた訳で、知らないうちに「洗脳」されてしまうような状況があったということです。

 柏葉高新聞の存在を否定する訳でも、避難する訳でもないのですが、このような、思想的に偏った新聞を高校新聞として出していたことは問題だと思いました し、この発行には当時の先生の意志が入っていなかったのか?生徒だけの意志であの新聞を発行したのか?発行にあたりチェック機関は無かったのか?等は気に なるところです。このような例は、他の地域の高校新聞にはまだあることかもしれませんし、(現在の柏葉高新聞の内容は素晴らしく、流石に日本一の賞を受賞 するだけの新聞になっています。)やはり、高校新聞は思想的に偏らない「中立的」で学生らしい新聞を創っていくべきだと感じました。

 今、多くの教科書(特に自虐的な歴史教科書)を見直そうという大きな動きがあります。明らかに異常な教科書が氾濫している非常事態であると、国民は気づき始めました。

 しかしその一方で、僕と同世代の柏葉生があの新聞を読んだことで、何らかの影響を受けて「その流れ」を批判的に見ているかもしれないかと思うと、非常に残念でなりません。 

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