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鈴木代議士の失職について

2010 年 9 月 9 日(木)23:23 | 日記 | 2 Comments |

 さて、今日はお約束通りに「鈴木宗男代議士の議員失職」についての僕の考えを書きます。この件に関しては本当に驚くほどの取材(電話に出ていないので確かではありませんが、多分そうです!)がありましたが、取材の数が余りに多く非常に忙しくもあったので、殆んどの取材を受けませんでした。

 ですので、この件に対して僕がどう思っているのかは、このブログで皆さんにお伝えすることにします。

 鈴木宗男衆議院議員は、僕が一度も投票をしたことのない代議士であり、同じ陣営になったこともありません。しかし、いくら敵であったとしても、北海道で多くの有権者の付託を受け当選をしている政治家に対して、僕はこの件をもって一方的に非難する気持ちにはなれないのです。また、北海道の隅から隅まで知り尽くしている代議士がバッジを外すということは、本道にとってマイナス要因になりえることことも否定しません。

 さて、鈴木代議士は最高裁の判断が出てすぐに、記者会見の場で「検察の陰謀だ。断固戦う」と宣言をされました。しかし、僕は“地方裁判所”も“高裁”も有罪判決を出し、最高裁判所においては“門前払い”をしたという一連の流れをきちんと見つめるべきだと思うのです。いくら鈴木代議士が「これは検察の陰謀である」と声高に主張しても、この一連の流れを見ると“検察が集めた証拠は完璧だった”と考えるのが妥当なのではないでしょうか。

 ですので、僕には「代議士が誰と戦おうとしているのか」が全く見えてこないのです。そもそも、国会議員たる者がこれだけの明確な判断を出した司法に対し「戦う」もしくは「能無し」と宣言するというのであれば、それは法治国家である日本の「三権分立」という制度そのものを根本的に否定することになるからです。今回の事件によって「国民の政治に対する信頼が損なわれた」という事実は揺るがし難く、今後も「政治と金」についてはきちんと検証されるべきだと考えますが、この点について言及をしているマスコミは殆んどないのは残念です。

 また「マスコミ」で思い出しましたが、被告人であった鈴木氏をバラエティー番組に出演させ続けたマスコミ各社の姿勢も、今後厳しく問われなければならない問題です。しかし、マスコミがマスコミの批判や検証などしないのは明らかですね・・・。僕はこの事案を通し、何度日本のマスコミにがっかりしたか解りません。

 僕の先日のブログで、鈴木代議士の振る舞いに怒りのブログを書きましたが(→参照)、今思うと、この時既に“ご自分の身の行く末”を知っていたのかもしれませんね。

 さて、これから十勝北海道の政治情勢はどのようになっていくのでしょう。十勝の政界において大きな問題や事件が次々と起こり続けています。日本の政治自体が流動化している中にあって“迷走する十勝の政界”が何処に向かおうとしているのか・・・、僕には全く見当がつかないのです。