選挙でびっくり!
今回の市長選挙の遊説では「非常に驚いたことがあった」と、昨日のブログに書きました。今日は、そのことを書きたいと思います。
さて、「僕が遊説中に何に驚いたか」ですが・・・、
例えば、ある時「飲みかけのワイン」と「パン」を両手に持った30代の男性が選挙カーを走って追いかけてきたのです。僕はてっきり「熱心に応援してくれている方だ」と思ったのですが、実は僕に罵声を浴びさせる為に追いかけていたのです。
その罵声ですが「政治家は仕事もしないで給料を貰いすぎだ。おまえら政治家は死んでしまえ。」というような内容でした。その罵声には事実誤認が多々あったのですが、さらによくよく罵声を聞いていると「俺は仕事も無く、こんな450円のワインしか飲めない。」という切実な訴えも含まれていたのです。
その方は驚くほどのスピードで、選挙カーを3丁ほど追いかけてきました。そのスタミナには本当にびっくりしましたが、それ位にこの方が「政治や政治家に不信を持って怒っているんだ」ということが伝わってきました。
自分としては精一杯仕事をしているつもりですが、「多くの有権者を幸せにする」という結果を出せていない以上、非難や罵声も甘んじて受けなくてはいけないのかもしれません。一人の政治家の力では「どうしようもない問題」が多々ありますが、「現在、苦境に置かれている方々」に対しては本当に申し訳なく思ってしまうのです。
またある時は、選挙カーから「運転者のスペース以外はゴミがびっしり詰った車」を市内のコンビニの駐車場で発見しました。驚いたことに、その車の中で男性が運転席で寝ているではありませんか!
さらに、帯広市内では多くの家が「売り」に出されていましたし、人が住んでいるのか居ないのか分からない程の「荒れ放題の家」も驚くほど増えていました。
僕は、今回の選挙の遊説を通して、これらの現状を見た時「自分が考えているよりも本道や帯広の経済は大変なことになっているかもしれない。数字では分からないことが沢山あるのだ」ということを実感したのです。
ここ数年、世論調査においては「景気・経済対策」が有権者にとっての一番の関心ごとになっています。「子供手当て」だろうが「高校の無償化」だろうが、結局それらを支払っているのは国民なのですから、「国民の暮らしを豊かにすることが政治として一番最初にやるべき課題だ」ということを、今回の選挙の遊説を通して改めて痛感させられたのです。