ソフトバンク社のメガソーラー実験施設について
僕は “ソフトバンク社のメガソーラー構想” に関し、構想の発表段階から懐疑的な見方をしてきました。
理由がいくつかあるのですが、今日はその中の一つを挙げます。
ソフトバンク社の代表取締役社長 兼 CEOの孫正義氏は本年の5月、参議院の委員会でメガソーラー構想について以下のような発言をしています。
「今、国難の時で、電気が足りないという国難ですから、まさに公益性の高い発電というものは、農地であったとしても(農地に太陽光パネルを)仮設置することができるという法解釈に是非すべき」
もしこの主張が本当であれば、孫氏は「震災の影響で電力不足になることを見越し、日本が国難を乗り切れるように、多くの太陽光パネルを速やかに設置する」という救世主です。
しかし、不思議なことにソフトバンク社は「メガソーラー構想の実験施設を帯広競馬場内に設置する」と発表をし、苫小牧にメガソーラー基地を、更に道北には風力発電施設を作る動きもあるのです。
しかも、北海道では本州に限界である60万キロワットの電力を送電しても、なお電気が余っている状態なのです。
北海道に多くの自然エネルギーの発電施設を作り発電しても、それを電力不足に陥っている本州に送ることは出来ないのに、何故ソフトバンクは北海道にこれほどまでにこだわるのでしょうか。
この時点で、僕は孫氏の発言を信用出来ずにいます。
今日、帯広市議会の厚生委員会があり “メガソーラー構想の実験施設に関する質疑” を聞いてきましたが、施設の建設費用も実験期間も、発電した電気の権利も、何も決まっていないとする帯広市側の答弁を聞き、「これでどうやって10月に建設の着工を決定できるのか……」と僕は驚いてしまいました。
また市側が提示してきたペーパーには「複数国の太陽光パネルの実証実験」が明記されており、何故 “日本製パネル” に限らないのかも非常に気になっています。
この問題、地元の自民党として、もっと真剣に議論をしていく必要がありそうです!