決特での質問の余波!
昨日閉会した「決算特別委員会」において、僕の一連の「アイヌ政策」の質問に対する「余波」の対応に追われ、今日はかなりバタバタしてしまいました。
この「余波」は、「僕が困る」というような性格のものではないのですが、僕は議員としてきちんと対応をする必要がある「大きな余波」であるのは間違いありません。この場で詳しい内容を書くことが出来ませんが、最近は「びっくりすること」が次から次に起こるのです。
さて、僕の頭を切りかえる上でも、今日のブログは「アイヌ政策」とは別の件を書くことにします。
先日、このホームページに「hanaさん」という方から「何故、役所は予算を使い切るのか?」というコメントを頂きました。僕はそのコメントに対して、「答え」を書いたつもりでいたのですが、実は「hanaさん」が理解できる文章にはなっていなかったようです。勿論、僕も「予算を使いきる体質は問題がある」と考えていますが、「制度上そうなってしまう」と考えているので、それ自体を不思議に思ったことは無かったのです。
しかし、「不思議に思う方」も沢山居るようですので、今日は「何故、役所は予算を使い切るのか」ってことをブログに書きます。
本当はこの問題は、以下に書いてあるような「単純な話」では無いのですが、「概念をご理解頂く為のもの」であるということをご理解を下さい。
僕は、役所が予算を使い切ろうとするのは「役所はできるだけ多くの予算を欲しがる」というのが一番の理由だと考えています。予算を沢山持つことが出来れば、その役所の「力」が増すからです。これは、当然といえば当然です。
僕は道議会議員なので「道庁」についての話をします。道庁には「いくつもの部」がありますが、部は予算を余すと「余ったお金」を道に戻し、当然それは「次の年」に使われます。
ただ、「A部」が予きちんと予算を消化出来なかった場合に、その部にとって大きな問題が生じてしまうのです。それは、別の部から「各部が努力をしながら予算請求をしているのに、お金を余すとは何事だ!最初から請求などせず、他の部に回すべきではなかったか」等々の「文句」を言われるのです。
さっきも書きましたが、各部は一円でも多く予算が欲しいのですから、ある部がお金を余そうものなら、それは「格好の標的」となってしまうのです。そしてその結果、お金を余した部の「次年度の予算」は、余した分の金額がカットした額になる可能性も出てくるのです。そのために「各部」が必死で予算を使い切ろうとするのです。
僕は道庁の内部の話をしましたが、道庁内も「縦割り行政」ですので、この話は「中央官庁」にも当てはまるのです。
加えて、「そもそも、予算を余すということは、行政上好ましいことでは無い」ということを、皆さんには理解をして頂きたいのです。
税金の無駄使いを無くし「予算が余った」ということは、一見すると「非常に良い話」に見えます。確かに、事業に無駄税金を投入していることが判明し、その部分をカットしたために、予算が余ったのであれば最悪の事態を免れたことになりますが、しかし裏を返すと「当初の予算請求が甘かった」ということにもなってしまうのです。
「予算が余ることが、どうして問題なのか」ですが、例えば、現在「本道経済」は低迷をしておりますので、道は「緊急雇用対策」など「お金があればやりたい事業」が山のようにあります。しかし、それらの事業に使われない「余ったお金」が発生し、それを使うのが次年度になるのですから、道は「一年間の死に金」を作ったことになってしまうのです。
この問題・・・、文章で説明をするのは結構難しいですね。もし、hanaさんに時間がありましたら、是非「帯広事務所」に遊びに来てください。その時はちゃんとご説明させていただきます!
では、今日はこの辺で!