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決特での質問の余波!

2009 年 11 月 13 日(金)23:59 | 日記, 未分類 | 4 Comments |

 昨日閉会した「決算特別委員会」において、僕の一連の「アイヌ政策」の質問に対する「余波」の対応に追われ、今日はかなりバタバタしてしまいました。

 この「余波」は、「僕が困る」というような性格のものではないのですが、僕は議員としてきちんと対応をする必要がある「大きな余波」であるのは間違いありません。この場で詳しい内容を書くことが出来ませんが、最近は「びっくりすること」が次から次に起こるのです。

 さて、僕の頭を切りかえる上でも、今日のブログは「アイヌ政策」とは別の件を書くことにします。

 先日、このホームページに「hanaさん」という方から「何故、役所は予算を使い切るのか?」というコメントを頂きました。僕はそのコメントに対して、「答え」を書いたつもりでいたのですが、実は「hanaさん」が理解できる文章にはなっていなかったようです。勿論、僕も「予算を使いきる体質は問題がある」と考えていますが、「制度上そうなってしまう」と考えているので、それ自体を不思議に思ったことは無かったのです。

 しかし、「不思議に思う方」も沢山居るようですので、今日は「何故、役所は予算を使い切るのか」ってことをブログに書きます。

 本当はこの問題は、以下に書いてあるような「単純な話」では無いのですが、「概念をご理解頂く為のもの」であるということをご理解を下さい。

 僕は、役所が予算を使い切ろうとするのは「役所はできるだけ多くの予算を欲しがる」というのが一番の理由だと考えています。予算を沢山持つことが出来れば、その役所の「力」が増すからです。これは、当然といえば当然です。

 僕は道議会議員なので「道庁」についての話をします。道庁には「いくつもの部」がありますが、部は予算を余すと「余ったお金」を道に戻し、当然それは「次の年」に使われます。

 ただ、「A部」が予きちんと予算を消化出来なかった場合に、その部にとって大きな問題が生じてしまうのです。それは、別の部から「各部が努力をしながら予算請求をしているのに、お金を余すとは何事だ!最初から請求などせず、他の部に回すべきではなかったか」等々の「文句」を言われるのです。

 さっきも書きましたが、各部は一円でも多く予算が欲しいのですから、ある部がお金を余そうものなら、それは「格好の標的」となってしまうのです。そしてその結果、お金を余した部の「次年度の予算」は、余した分の金額がカットした額になる可能性も出てくるのです。そのために「各部」が必死で予算を使い切ろうとするのです。

 僕は道庁の内部の話をしましたが、道庁内も「縦割り行政」ですので、この話は「中央官庁」にも当てはまるのです。

 加えて、「そもそも、予算を余すということは、行政上好ましいことでは無い」ということを、皆さんには理解をして頂きたいのです。
 税金の無駄使いを無くし「予算が余った」ということは、一見すると「非常に良い話」に見えます。確かに、事業に無駄税金を投入していることが判明し、その部分をカットしたために、予算が余ったのであれば最悪の事態を免れたことになりますが、しかし裏を返すと「当初の予算請求が甘かった」ということにもなってしまうのです。

 「予算が余ることが、どうして問題なのか」ですが、例えば、現在「本道経済」は低迷をしておりますので、道は「緊急雇用対策」など「お金があればやりたい事業」が山のようにあります。しかし、それらの事業に使われない「余ったお金」が発生し、それを使うのが次年度になるのですから、道は「一年間の死に金」を作ったことになってしまうのです。

 この問題・・・、文章で説明をするのは結構難しいですね。もし、hanaさんに時間がありましたら、是非「帯広事務所」に遊びに来てください。その時はちゃんとご説明させていただきます!

 では、今日はこの辺で!

コメント

  1. hana より:

    お疲れ様でした。
    まだ終わったわけではありませんが、今回の小野寺道議の質問によって、アイヌの方々の為になる正しい「アイヌ政策」になっていって欲しいです。
    それが、アイヌの方々を尊重する事だと思います。

    予算の事ですが、丁寧に答えてくださってありがとうございます。
    詳しく書いてくださったので、分かり易かったです。
    確かに「予算を多く持てば力がある」となるのもなるほどですね。
    各部は道民の為に(ここでは道に例えて書きます)それだけ多くの事業などを手がけてくれて、道民の為に力を発揮してくれるわけですよね。
    それを余ると言う事は、「当初の予算請求が甘い」「死に金になってしまう」のもなるほどです。
    もっと詰めて判断して請求できなかったのか?その分他の事業も予算に入れる事が出来たのではないか?となりますよね。
    これだけ道の経済が低迷している中、少しでも予算を多く持ち、それを北海道の為の事業に充てようと頑張っていただいているのも理解できました。
    ただ、それでも余ってしまった場合の使い道として、適切な事へ充てられているなら疑問も持たないのですが、不適切な使われ方をしている場合もあるのではないでしょうか?
    それとも、それは「ひと昔前」の話ですか?
    少なくとも市町村単位では今も耳にします。それはほんの一部なのかもしれませんが・・・。
    そう考えると、やはり「使い切らなければ」となってしまうこの仕組み、なんとなくモヤモヤが消えません(笑)

    やはり文章では私もうまく言えてないですね^^;
    是非、今度お話を聞かせていただいて勉強したいです。

  2. 小野寺 まさる より:

    hana さんへ

    完全ではないまでも、ちょっと理解して頂けたようでほっとしました。本当に説明が下手ですいません!

    ちなみに、予算が余ったからといって、別のことに流用したり、飲み食いに使ったり、裏金を貯め込んでいたり・・・ということはありません。

    また、そのようなことはあってはならないことですので、議員がチェックするのです。とはいっても、議員一人の能力には物理的に限界がありますし、組織ぐるみで情報を隠蔽しているような場合では、表面上は何ら問題が無いので、その証拠を押さえる為には「かなりの時間と労力」が必要となるのです。

    それは、以前のブログにも書きましたが、道議には調査権がないので、色々なチャンネルを使いながら自分で情報を収集しながら、膨大な書類もチェック、関係法令等にも目を通し、時には永田町に飛び・・・、と色々なことをしながら地道に調べ上げるしか方法がないからです。国会議員と違い、道議会議員は秘書は一人もつけてもらえず、結局は自分一人で全部をやるしかないのです。

    ですので、そうは信じたくないのですが、もしかしたら、まだ道庁には多くの不正まがいのことが隠されているのかもしれません。それぞれの議員一人一人が、行政をきちんとチェックし続けていくことが何よりも大切だと思っています。

    事務所に電話を頂ければ、スケジュールに入れて、僕は事務所にいるようにしますよ。僕はだれとでも会いたいおと思っていますし、どんな相談(個人的なものや、利権がらみ等々は無理ですが・・・)や苦情、道政に対する疑問・・・等々、も皆さんから直接お聞きしたいと思っておりますので、是非、事務所にお越し下さい!

  3. 道民A より:

    こんにちは
    税金の使い方に対して腹の立つニュースが切れることはありませんね。

    「 道は、このうちマイクロソフト社(米国)が製作した約4000本分について、ライセンス(許可)料約1億4000万円を支払うことなどで合意した。」

    一本当たり3万5千円ですか。
    どうせ人の金だから気前がよいですね。
    誰か責任とって損害分を補填してくれるんですか?

    道議はどう思いますか? 何故、こうなったのですか?

  4. 小野寺 まさる より:

    道民A さんへ

    本当に、このニュースにはびっくりしました。道民Aさんからコメントを頂いて「これはブログに書かなければ!」と思い、実際に書きましたので、是非そちらをご覧下さい!

    この件については、担当の幹部職員とコンタクトを取りましたので、近日中に意見交換を行います。

    ブログには書けませんでしたが、どうしても理解できないことがあるのです。不思議でしょうがないのです。別の問題があるような気がしてなりません。

    この度は、本当に貴重なコメントを頂きましてありがとうございます。これからも宜しくお願いいたします!

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