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温室効果ガスは減らせるか?

2009 年 10 月 1 日(木)23:32 | 日記 | No Comments |

 僕はずっと不思議に思っているのです。どうしてマスコミは、鳩山首相が「日本は、2020年までに温室効果ガスの排出量を1990年比で25%削減する」と国連で発表をしたことに対して黙っているんでしょうか。

 この国連における首相の発表の後に、民主党の岡田外相が、「25%削減における家庭負担の再見積もりを検討する」とテレビで発言をしました。先日も鳩山首相は「直ちに国民の負担を明らかにするように」という指示を出したようです。

 僕は、当然民主党が「温室効果ガスを25%削減の削減は、家庭や企業にどれくらい影響を与えるのか」という計算を独自にしていると思っていましたし、その裏づけがあるからこそ「マニフェストにも25%という削減目標を載せ、国連でも大風呂敷を拡げたんだ」と思い込んでいました。

 しかし、何の裏付けも無いまま国連で鳩山首相が演説をしたのです。世の中では、これを「見切り発車」と言います。確かに世界各国からは「日本は頑張るんだ!」と賞賛されるかもしれません。世界の環境問題に関しても日本がイニシアティブを取れるかもしれません。日本のイメージも上がるでしょう。しかし、これは「目標を達成する」という前提があっての話です。もし、目標を殆んど達成できなかった場合・・・、ここでは否定的な話は止めましょう。

 さて、各国の首脳が「削減の目標」を大胆に打ち出してこないのは何故なのでしょう。それは、温室効果ガスの削減は国民に多大な負担を強いるからであり、その国の経済発展にも大きな影響を与えるからです。また「国の威信」に関わりますので、国のトップは「達成できる目標」しか国際社会に約束をしないのです。

 本当に、日本はあのタイミングで「25%削減」の宣言をして良かったのでしょうか。首相が「その政策による国内での影響」も知らないまま、国際会議であのような発言をするのは前代未聞のことだと思うのです。僕はやるべき順番が逆だと考えています。

 あと、実際に日本において温室効果ガスを25%削減が出来るんでしょうかね。「二酸化炭素以外の、日本においてはまだ本気で議論をされていない別の温室効果ガス(例えばメタン)の削減も同時に行い、結果として25%をカットする」といった裏技を用意しているのなら別ですが、そうでないとしたら非常に難しいと僕は思っています。「企業や家庭にも多大の負担を強いたが、結局は目標を達成できなかった」という「最悪のシナリオ」にならないことを祈るばかりです。

追伸 僕のブログでは、色々なことが起こっています。家にも批判の手紙が来ます。ある手紙には「議会では仲間がいない。議員としての資質が低い。次の選挙では落ちるといわれている」等と書かれてありました!まあ、これは本当かもしれません(笑)。批判されるのが政治家ですので、それらの批判は真摯に受け止めます。しかし、誰から何を言われようが、今のタイミングで道民の為にやるべきことをしっかりやらなければ、北海道が大変なことになってしまうという危機感で動いている事だけはわかって頂きたいと思います。ある手紙には「北海道のアラ探しばかりをしている」という批判もありましたが、僕が今まで質問をしてきた「アラ」は「北海道の将来に直結する根本的な問題」だと信じ、追求をしてきたのです。

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