北海道議会議員小野寺まさるのホームページ

　十勝に帰って来ました！東京出張は一泊でしたが、本当に疲れました。あんな暑い所は、人の住む場所ではありません。空気は悪いし、人は多いし、物騒だし、湿度は高いし、物価も高い！十勝帯広空港に降り立ってホッとしまいた。

　さて、昨日の日記で税金の無駄使いのことを書きましたが、今日もそれを感じました。今日は衆議院の議員会館と参議院の議員会館を回りました。北海道選出の与党の国会議員への陳情でした。それを全て回るのですが、その中で「おや？」っと思い聞いたことがあります。

　議員会館の回りで大規模な工事が行われています。そうえば冬に来た時も工事をやってましたが、何の工事か聞いてみたところ「議員会館を建て直している」とのことでした。

　僕が勉強不足だったのですが、ネットで調べると、確かに報道をされていました。千代田区議会からは建設中止を求められていたみたいですね。いつもニュースにはかなり目を通しているつもりなのですが、何故この件を全く知らなかったのか、自分でもかなり不思議です。質問準備か北海道で何か起こったかで、僕がバタバタしていた時期なのかも知れません。

しかし・・・

　しかし今、本当に「建て替え」なくてはならないのでしょうか。確かに耐震化の必要性や老朽化が原因にあるのかもしれません。でも、写真の奥に写っているの今の議員会館を見ると、十分立派ですよね。（ちなみに僕は、震度６で倒壊するといわれている「道議会」に慣れているので、国会議員の議員会館を古いと感じたことはありません）。

　僕は何故、今のタイミングで「議員会館」を建て替えるのか理解できないのです。今日このことを知ったので建設費もわからないのですが、きっと何百億もかかるのでしょう。別に議員会館を建て直すこと自体には反対はしませんが、物事には優先順位があると思うのです。

　というのは、この建て直し議論は平成１７年にやっているようですが、このころは既に税金の無駄使いが問題になっていたはずです。そしてそれは今もなお、解決していないのです。このような議員会館を建てる前に、先にすべきことがあるのではないですしょうか。

　また違う視点からも見てみましょう。全国にある学校の耐震化補の修工事が遅れています。これは僕は大問題だと思っています。しかし、この学校の補強工事がほとんど終わっていない段階で、国会議員が「先に自分の会館を綺麗にする」という考えで良いのでしょうか。国会議員なのですから、国民、そして特にこの国の未来を担っている子供が通う学校の改修を先に済ませるべきではないでしょうか。

　さらに別の視点で見ると、地方の建設業は危機的状況にあります。この建物は、東京にあるスーパーゼネコンが受注をしていると思いますが、東京の建設業界は「官」の工事よりも「民」の工事で潤っているはずです。であるなら、このような大きな事業費を地方の建設業界の為に使うという発想ができないのでしょうか。

　まだまだ、理由はあるのですが、日記には書ききれません・・・！！！！

　今日、議員会館の全てが建て替えられていることを知り、僕は本当にがっかりしました。国や国会は、もっと地方の大変な現状を知るべきだと強く思いました。