中国人船長を処分保留で釈放?
そういえば昨日、中国の漁船の船長が処分保留で釈放されましたね。ある程度予想していたとはいえ、僕はこのニュースにかなりのショックを受けました。
今後、日本という国はどんな理不尽なことを言われようとも、結局は中国に札束と資源で頬を叩かれ、なし崩し的に“中国の思惑通りの外交”を行っていくのでしょうか。
しかし、何故“無断で日本の国境に入ってきた挙句、日本の巡視船に体当たりして逃げようとした中国人の船長”を、処分保留にするのか、僕には全く理解出来ないのです。国によってはその場で銃殺されたでしょうし、そうであっても文句なんて一切言えないはずです。
過去に、民間のジェット機を打ち落とし全く罪の無い乗客を何百人も殺した国もありましたが、この時、この飛行機を打ち落とした国は世界中から非難をされたでしょうか。
僕は、今回の中国の余りにも無礼な物言いに「中国という国は、自分達の利益の為には手段を選ばない“極めて非情で自己中心的な嘘つき国家”であり、日本がこんな国と友好関係を築けるなどと考えるのは幻想に過ぎないのだ。」と再認識しました。中国という国は、日本政府から3兆円を超える政府開発援助(ODA)を受け続けてきた事実など、全く気にも留めないようです。
また、僕はこんな弱腰外交をする日本政府に絶望しました。中国のような“一癖も二癖もある国”との外交をするには、日本国としていつも以上にしっかりと自国の主張を伝え、「曲げられない部分は絶対に曲げない」という強固で毅然とした姿勢を貫き続けることが大切であり、それが日本の国益につながるのです。また、日本という国は、何故“自国の主張と立場”を世界に発信し、国際世論を形成しようとしないのか、僕は不思議でなりません。
また、中国に対するマスメディアの報道のありかたにも疑問符を付けざるを得ません。毒入り餃子の偽装問題にしても、大使館や日本食堂等を破壊したデモにしても、海底油田の掘削にしても、そして何よりチベット問題にしても、「中国がいかにひどい国であるか」という部分にマスコミはフィルターをかけてしまい、真実を国民に伝えようとしないのは何故なのでしょうか。また、いつもあれやこれやと手厳しい批判や評論を繰り返しているキャスターやコメンテーターも中国の問題にはだんまりを決め込んでいます。
さて、今回の中国人の漁船の船長の保釈の理由ですが「日中間の関係悪化を懸念して」というものでしたが、これは日本にとって最悪の理由です。というのは、この理由を知った他の中国の漁船は、これからこの領海において平気に漁をし始めるでしょうし、日本の巡視船も見て見ぬフリをするしかなくなるからです。このような状況が続くと、この海域は中国に実行支配され続けることになり、「やっぱり尖閣諸島は中国固有も領土だった」と中国が最後に大笑いをするかもしれないのです。
僕は今回の事案に対し中国にも政府にも怒りまくっている為、書きたいことが多すぎて収拾がつかなくなりそうですし、多くの方もこの件についての考えをブログで書くでしょうから、今日のブログはこの辺で止めますが、これで日本という国は主権国家といえるのでしょうか。