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PCBとは

2008 年 4 月 3 日(木)12:28 | 用語解説 | コメントは受け付けていません。 |

 PCBとは、ポリ塩化ビフェニル(Polychlorinated Biphenyl)の略称で、炭素、水素、塩素からなる、工業的に合成された油状(白色の結晶状の物もあります)の物質です。化学的に安定などの性質を有しているため、電気機器の絶縁油や熱媒体などに使用されてきました。 
 1968年(昭和43年)、西日本各地で発生したカネミ油症は米ぬか油(ライスオイル)中に、脱臭工程の熱媒体として用いられたPCB等が混入した事が原因で起きた食中毒事件です。
  PCBが口から体内に入ってしまった世界的にも稀な事例です。体の吹出物、爪の変形や色素沈着、関節のはれや手足のしびれなどの症状を訴える人が続出しました。(最近の研究では、熱媒体としてPCBが利用されていたため、PCBの一部が熱等により酸化し、より毒性の強いポリ塩化ジベンゾフランに変化したため被害が大きくなったと考えられています。) 
 一般にPCBの中毒症状としては、爪や口腔粘膜の色素沈着、塩素座瘡(塩素ニキビ)、爪の変形、関節のはれ、肝機能障害などがあります。PCB自体の急性毒性は衣類の防虫剤程度と言われ、直接飲んだり触れたりしない限り、近くにあるだけで直ちに影響があるというものではありません。 
 しかし、PCBはひとたび環境中に放出されると、その物理的、化学的性質から環境中で分解されにくく、食物連鎖で長い期間をかけて人体に濃縮されることによって、発ガン等の恐れがあると懸念されています。特に、過去PCBを全く使用していなかった極地の人から高い濃度でPCBが検出されています。
 現在、日本においてPCB廃棄物は、長いもので30年もの間保管が義務付けられていますが、容器の腐食や、企業の倒産等による紛失によってPCBが環境中に漏れ出す危険が指摘されております。実際、厚生省が平成10年度に実施した調査では、約1万1千台の紛失、不明が明らかとなっています。
  このような状況から、国際的にもPCBの処理が急がれています。