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議会内の会派の弊害について!

2020 年 10 月 20 日(火)11:19 | コラム | コメントは受け付けていません。 |

 


 僕は、道議会において自民党会派に属しています。

 それは当然、日本にいくつかある政党の中で、「自民党」の思想や政策が、自分の考え方に一番近いからなのです。ちなみに、「同じ」ではなく「近い」と表現したのは、最近の自民党には、僕すらも「???」と、思うことがあるからです。

 近い政治理念を持った議員同士が議会内において会派を作ることによって、議会内でも道庁に対してその発言力を増すことになります。僕はその力を利用して、道の施策をチェックしたり政策を提言していくことは、僕は決して悪いことだとは思っていません。

 しかし、「地方議会において会派や派閥の弊害が全く無い」とは言い切れないのです。

 例えば、今年の第2定例道議会では「支庁制度改革案」は揉めに揉めました。そして、最終的に自民党会派は「党議拘束」をかけ、「道の支庁制度の改革案」に反対票を投じたものは党で処分することとしました。

 我が会派の中の3名の同僚議員は反対票を投じました。それは、道側が提示した案に問題があると判断をしたからです。また、その案に反対をしている地域から選出されている道議会議員としては当然の行動であったと思うのですが、その議員に対してまで「党議拘束」をかけるということに僕は最後まで納得できませんでした。

 また、その3人以外にも「反対」の意思表示をした議員が複数いましたが、いざ蓋を開けてみれば「党議拘束」がかかったことにより、3名の議員以外は全員「賛成票」を投じる結果となりました。

 あの投票結果を見て、僕自身も「今まで議会で行ってきた白熱した議論は何だったんだろう」と思わずにはいれませんでした。

 僕は、「確かに今回の道の案は精度が低く、理論武装が不足していることは否めないが、ここで議決しないと行財政改革の速度も遅くなり、道民にしっぺ返しくるかもしれない」と考え賛成票を投じました。

 また一方で、議員会として党議拘束を含めた判断をする最後の役員会の場でも、2年生議員で僭越であることは承知の上で、僕は自分の意見を述べさせていただきましたが、結局、役員会での僕の意見は「単なる一つの意見」でしかなく、役員会の決定に何ら影響を与えることが出来ませんでした。しかし、役員会の一員である以上役員会の決定に反する投票を出来ないと考え、賛成票を投じたのです。

 実は、今でも自分があの案に賛成票を投じたことは正しかったのか考えてしまうことがあるのです。そして、反対票を投じた3名以外の会派の議員は「何の迷いも無く賛成票を投じたのか」今でも疑問に思っているのです。

 先日、知事が「支庁制度改革の先送り」を決定したという報道がされました。この支庁制度改革は、選挙区(名称のみ)が変わることから、国会において法律の改正が必要だったのすが、この改正が行われないことから、支庁制度改革の案そのものが宙に浮いてしまったからです。

 こうなってしまった責任はどこにあるのでしょう。党議拘束をかけて自民党議員のほとんどが賛成票を投じたのに、「結局、4月の条例の施行は無理になりました。」だけで、この問題は本当に済むんでしょうか。

 もし議員が、「この『支庁制度改革』は、将来の北海道にとって絶対に必要である」と信じて賛成票を投じたなら、「万が一、自分達の選挙区が変っても良い。そんなことは、この改革を進める上で小さい話だ」という位の信念を持つべきだったはずです。

 しかし、正直に言うと自分もそこまでの信念を持って投票したとはとても言えません。「ひょっとすると、自分は会派という『長い物』に『巻かれてしまった』のではないか」という気持ちも、心の中に今もあるのです。今で議会において多くの「賛成票」と「反対票」を投じてきましたが、この支庁制度改革に対する賛成票だけは、今でも自分の判断が正しかったのか否かの結論が、自分の中でも出ていません。自分の判断を、「党議拘束」という理由よって、自分で捻じ曲げてしまったのかもしれないという思いがどこかにあるのです。

 やはり、会派が「党議拘束」をかけるということは、議会にとっての弊害になると僕は今では強く思っています。

 また、会派という組織の一員でいるということは、時として「党議拘束」のような圧力がかけられることがあるのも事実です。