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民主党のマニフェストについて

2009 年 7 月 28 日(火)23:25 | 日記 | No Comments |

 昨日、民主党のマニフェストが正式に発表されました。僕の評価は「ひど過ぎる」というものです。

 おかしな所を指摘したら「きりがない」ので、マニフェストの一番の目玉である「子供手当て」について書かせて頂きます。

 この「子供手当て」とは、「中学卒業までの全ての子供に毎月26、000円を支給する」という政策です。

 まずはこの政策、本当に「お金」が足りるのでしょうか。年間5兆円以上もかかります。日本人が豊かに暮す為の生命線は「日本経済の安定・成長」ですが、この部分の予算はカットしないで済むはずはありません。今、日本は不景気の中にあり、「強い日本経済の再構築」が国の喫緊の課題です。にも係わらず「子供手当て」を優先しながら、日本経済に国際競争力を付けられるのでしょうか。「子供手当ての支給」によって、今の子供達が大変な状況に置かれてしまう可能性が高いのです。

 優先順位にも問題があります。年5兆円を超える税金を一つの政策に使うのです。私は、子供達より先に「これから老後を迎える方」がきちんと払い続けた保険料に見合うだけの「年金」を受け取れるようにすることが先決だと思うのです。「税金の他に保険料を払い続けた方々」と「税金を使う方が多い子供達」のどちらの為の政策を先にやるのか・・・これははっきりしています。そもそも、老後に不安のある社会において、出生率は上がる訳はないのです。

 最期に「この政策は、我が家には得だ!」という判断も、悲劇を生みます。民主党のマニフェストには「国の借金をいかに減らすか」ついて、具体的に何も書かれていません。さらに、鳩山代表は昨日「お金が足りなくなったら赤字国債を発行するかもしれない」と明言しています。つまり、親は楽をしますが、そのツケを自分の子供に回すことと一緒です。子供達は将来、そのツケを返済しなければなりません。

 この政策は、「自分の子供が将来苦労するとしても、自分達は楽をしたい」という考えを持つ方々にとっては、素晴らしい政策なのです。実際には子供達の為にならない政策を、親御さんたちが深く考えもせずに熱狂的に支持するのであれば、世も末ですね。

 しかし、自民党も自民党です。本部も閣僚も「民主のマニフェストは最低だ」と騒いでいますが、党のマニフェストを出してもいないくせに、よくあれだけ悪口を言えますよね。「後出しジャンケン」と一緒ではないですか。他党の悪口を言う前に、早く自民党のマニフェストを出してください。本当に情けない限りです。


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追伸:今日は、十勝は久々の晴天でした。本当に暑かったです!事務所の隣の「帯広信用金庫」の建物も、かなり出来上がってきました。 

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