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学区の見直しと中高一貫教育の問題

2004 年 5 月 12 日(水)23:36 | 日記 | No Comments |

 今は5時57分の「特急とかち」で帯広に向かっています。今日もずっと議会で会議や仕事をしていたのですが、何人もの道職員が僕の机に来て色々な案件の説明をして行きました。例えば、「ふるさと銀河線の現在の北海道としての状況」や「高校の通学区域を大きくした事による今の道教委の状況」「道外視察についての件」「去年始めた起業家に対する支援制度について」等々、日頃、気にしていて何かあればすぐ教えて欲しいと言っていることについての状況の把握をしました。


 例えば、「学区の見直しに伴う道教委の対応についての説明」についてですが、グレー色の部分が多く、実際にどうなるのかを厳しい目で見ていかなければならないと考えています(実際にそう職員に指摘をしました)。十勝においては郡部の子供が帯広の普通科を受けることが出来ること自体悪いことだとは僕は思っていません。しかし問題なのは、帯広の子供が帯広の普通科に行けずに地方に玉突き状態で押し出されてしまうことが問題だと思っています。「点数が悪いんだからその子は地方に行くことになっても文句は言えない」とは思えません。帯広の間口数(学級数)が少なすぎるという問題があるのではないかとも思うのです。高校とは高校生のためにあるものです。もし定員割れをしている学校を地域が無理に残すことによって結局、そのことで高校生のためにならないような状況ができるのだとしたら本末転倒だと思うのです。

 高校生が自ら進んで住んでいる場所から遠い志望校に通うことと、地元に行きたかったけれど、行けずに遠くの学校に通うこととでは条件が違うと思うのです。その生徒の精神的負担や親の経済的負担もあります。本来なら高校生位の子はまだ地元に近い学校に通うのが普通の姿であると思うのです。東京や札幌とは違い「十勝は一つの県」に匹敵するくらいの大きさなのですから、本当にこの問題は慎重に対応をしていかなければならないと考えています。

 今、中高一貫教育(中学からエスカレーターのように高校に上がる制度・・3つのパターンがあるのですが、まあ、そのような制度だと思ってください)を北海道は押し進めようとしています。でもこれは僕は非常に不思議なのですが、通学区域を拡げる理念と矛盾をしていると思うのです。もし、ある郡部の中高が一貫教育を導入したら他の地域の子供は帯広の高校に入りづらくなるわけで、高校の選択肢を拡げるという制度とは理念が反していると思うのです。中高一貫教育の子供は高校受験に関して有利な環境にいるわけで不公平ではないのかという問題もあります。道教委が将来どのような青写真を描いてこの施策を推し進めているのかじっくり聞いてみようと思っています。

 前回の定例議会では予算特別委員会で2度質問をしましたが、次回の6月の第2回定例会では、質問したいことが色々な部にありますので(この教育問題を含め)、いま一般質問を練っている段階です。(実は、前回の定例会では一般質問の原稿は作ってあったのですが、希望者が多かったのでその前に質問をしていた僕は辞退しました。それをもうすこし練って、先輩議員が質問してしまった部分は削除したりして、新たな質問を作っています。)まだまだ、経験不足と知識不足で完成度が低いのは解ってはいるのですが、今できる範囲で精一杯質問をしていきます!!

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