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アメリカの大統領選挙について

2004 年 2 月 16 日(月)20:03 | 日記 | No Comments |

今、アメリカでは大統領選挙予備選の真っ直中です。明日は、僕が青春時代を送った「ウイスコンシン州」で予備選が行われると聞いて、アメリカでの大統領選挙を思い出しました。1984年の大統領選挙の時、ちょうど僕がウイスコンシン州立大学に留学をしていました。


共和党で現職のレーガン大統領と民主党のモンデールの一騎打ちでした。結果は圧倒的なレーガンの勝利でしたがその大統領選挙を見て、アメリカらしいなというか、色々な驚きがあって今でも覚えています。

まず驚いたのは大統領の選び方でした。候補者を選ぶために政党で約一年間選挙を行い続けるという点でした。それぞれの政党で、候補者を選んでいくのです が、州ごとに選挙を繰り返し、一番多くの州を得た候補者が、党の代表の候補となり、党同士の候補者の一騎打ちが行われ、この選挙に勝った候補が大統領とな るのです。候補者の情報は公開され(そのために中傷合戦も行われるのです。アメリカらしいといえばらしいのですが、あまりに露骨で、ちょっと「げんなり」 はしてしまいます)本当に国民全員で大統領を選んでいるという感じがします。

また国民の選挙に対する関心も高くて、それぞれ応援する政治家の公約等をみんなが理解をし、至る所でいろんな人が議論をしています。勿論、大学ではそれ こそ食堂なんかではやかましいくらい、多くの議論をしているところを見ました。全員が自分の一票を大切に考えているという感じを持ちました。

また、選挙戦ですが「格好が良いな」って感じがしました。派手と言えば派手なのですが、風船がどばーっと落ちてきたりみんなが候補者の名前が書いてある デザインされたポスターをもって集会に参加したり、本当に集会がコンサートまでとは言いませんが、「格好良い集会」なのです。それこそ、候補者はデザイ ナーをつけて、髪型から背広やネクタイの色まで計算してスピーチや身振りまでも計算されていると聞いて、本質からは離れていると感じましたが、本当に有権 者の心をつかむためには何でもするといった感じです。

全てがアメリカ式が良いとは思いませんが、しかし有権者が選挙に興味を持ち、候補者自体が有権者が興味を持ってくれるように頑張っているという姿勢は評 価されて良いと思いました。また、国民が国の代表を決めているという制度もある意味、素晴らしいことであるとも感じました。

もっと、有権者にわかりやすく、政治に参加できる状況をつくっていかなけければ、日本において有権者の政治離れは更に進むのではないのかと思いながら、アメリカの大統領選挙戦のニュースを見て、自分が大統領選挙を目のあたりにした時を思い出しながら考えていました。

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