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アイヌ協会に良識は?

2010 年 5 月 15 日(土)23:15 | 日記 | 2 Comments |

 昨日、北海道アイヌ協会の総会がありました。

 僕は、アイヌ施策及びアイヌ協会の問題を道議会において追求し続けてきましたが、協会の役員は誰一人責任をとらずに幕引きをしようと考えているようです。また、理事長は総会の冒頭で「一連の不祥事の問題の原因は、個人が目先の利益に惑わされたもの」と言う旨の呆れた内容の挨拶をしたようです。

 今、僕は改めてこの協会と役員の「倫理観の無さ」に呆れ果てているのです。

 アイヌ協会の役員は、「自分の団体が、国民や道民から毎年億単位の税金をもらっている公益法人であるにも拘らず、多くの税金を不正に使用し続けていた」という事実に関し全く責任をは感じていないようです。また、協会本部はこの問題を「一個人の問題」にしようとしているようですが、「個人の問題で済ますことが出来るような問題ではない」ということは協会本部の役員が一番知っているはずです。

 それはそうと、アイヌ協会本部は「総会における公益法人の理事長の発言の重み」をご存知なのでしょうか。理事長の発言は議事録にしっかりと残り、監督官庁の北海道もこれをきちんとチェックをするのです。本当に理事長は「一個人が起こした問題」と総会で言ったのでしょうか。そうであれば、本部は以前マスコミに言っていたように「この個人」を即刻訴えるつもりなのでしょう。それは、この個人により協会の信用を著しく傷つけられたばかりか、かなりの額の税金が消えているのが明らかになっているからであり、公益法人として訴訟を起こすのは必然の行為だからです。

 さて、協会本部は「一連の問題」を一個人のせいにしましたが、「アイヌ協会本部における裏帳簿の問題や「千歳空港等における販売事業での不正は個人の問題で無い」ということ明らかなはずです。これに対し、本部はどのように説明をするのでしょうか。ちなみに、これらに関しては僕の質問を受けて、現在も北海道が調査を行っており、さらに大きな問題と責任が本部にあることが明らかになるはずです。理事長の昨日の挨拶の内容については、僕としてはそれを撤回しなくても済むよう願わずにはおれませんが、多分それは無理でしょう。というのも、現在の道の調査に関して「先日辞めさせられた理事以外の理事の中にも不正に手を染めている者がいる」という証拠を僕も北海道もちゃんと押さえているからなのです。さらに、今後いくつかの協会支部に「この調査とは別の調査」が入ることになっているのですが、これに関しても事前に「いくつかの事実」を押さえており、それらが公になるのも時間の問題だからです。

 このような問題がどんどん出て来た時、「一個人の責任だ」とした協会本部の役員は更に厳しく責任を追求されることになるはずであり、結局のところ「自分で自分の首を絞めるような行動をしている」と言わざるを得ないのです。僕はそれらをしっかりとチェックさせて頂きます。

 実は、今月の初めに「アイヌ協会札幌支部」の総会もあったのですが、ある会員が何の理由も無く一方的に総会の出席を拒否されるという事態が発生しているのです。

 全道各地のアイヌ協会において多くの問題があったことが明らかになり、その解決が急がれているこの時期にこのようなことが起こっていること自体が信じられませんが、この事案は今後、札幌支部が北海道の各種事業を受ける際の大きな障害になる可能性があります。そして総会出席を拒否された会員が訴えを起こす可能性も否定できませんが、この場合どう考えても「アイヌ協会札幌支部が敗訴するのは間違いない」と僕は考えています。

 このように「アイヌ協会」という組織はこの期に及んでもこのように非常識な団体であり、役員も自分達で責任を取ろうとしない方々ばかりなのです。

 僕は、最近「アイヌ協会とアイヌをいじめているひどい議員だ」と吹聴して歩いている方々がいるようです。僕はそう言いたい方には勝手に言わせておこうと思っているのですが、これを読んでいる方々には知っておいて欲しいことがあるのです。

 それは、「今のアイヌ政策には大きな問題があり、一部の者が潤い多くのアイヌの方々の為の政策になっていない」ということ、「巨額の税金が不正に使われてたり消えたりしている」ということ、そしてなにより「今のアイヌ政策やアイヌ協会に怒っていたり泣かされているアイヌの方々が沢山居る」ということなのです。

 僕は、道議会議員としてこれらを黙って見過ごすことが出来ないのです。

 また、有権者の中にも「そんなに細かいことを追求しなくても・・・」という方がいるのも知っています。しかし、おかしな事業をチェックし正すのは議員としての大切な仕事なのではないでしょうか。道財政と国の財規模はおおざっぱに30倍以上違いますので、もし「アイヌ政策」を民主党政権が行った事業仕分けの対象と考え換算した場合、「2~3百億の税金を有効に使う為の議論」となるのです。はたして「それ位のお金ならどう使われていて目をつぶる」なんて道民がいるんでしょうか。議員にとって「政策の提言」も「前向きな議論」も必要ですが、「不正や事業に対するチェック」も非常に大切な仕事であるはずです。

 皆さんはそう思いませんか?

追伸
 先週、ついに「道議会の自民党会派内」に「アイヌ政策に関する議員連盟」が出来ました。僕としては「やっとここまできたか」という思いです。アイヌ議連設立の前日、ある先輩道議が「このことは北海道における今後のアイヌ政策に大きな意味を持つ」と言っていましたが、僕も同じように考えているのです。

コメント

  1. カンナカムイ より:

    アイヌ協会の長い歴史を垣間見ると良識があるとは思えないのは残念です。
    ですが、それを長期に渡り放置してきた行政側にも同様の責任が存在すると思います。

    行政の中で、処罰対象者が沢山出たと聞いており、アイヌ側からは、誰一人として処分も処罰も受けていないというのは理解できません。
    本部理事を解任された方は、処分というよりも、幕引きの道具に使われたに過ぎないと感じております。

    曖昧な調査や指導は、多くの一般会員や何の関係も無く生活しているアイヌ系に苦痛を与えています。
    行政のトップの毅然たる姿勢を見せていただきたい。そして、悪いことは悪いという明確な判断を示して欲しいという「それだけの願い」なのですが・・・・・・

    アイヌ議連の設立は喜ばしいことでもあります。ある意味で、過去の自民党とアイヌとの関わりを掘り返す一面もあるはずですが、北海道の将来の為に躊躇無く事を進めていただきたいと強く願います。

  2. 小野寺 まさる より:

    カンナカムイ さん

    いつも、コメントありがとう御座います!
    本当におっしゃる通りです!このようにアイヌ政策が酷いものになってしまった原因は色々ありますが、僕も行政の責任は非常に重たいと思っています。また、政治家にもマスコミにも一部の学者や傍観者であり続けたアイヌの方々にも、そして当然「アイヌ政策」という金のなる木に群がってきた輩・・等々、多くの原因があるのです。
    僕は、道議会のアイヌ議連の事務局次長を仰せつかったので(これ自体が奇跡的なことですが・・・笑)、この議連においてどんどん現状と意見を言うつもりです!理路整然と今のアイヌ政策の現状を話せば、大きな動きになるはずです!

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