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ふるさと銀河線について

2004 年 2 月 18 日(水)22:05 | 日記 | No Comments |

十勝の大きな問題として「ふるさと銀河線」があります。
この鉄道は明治時代から地元住民のみならず、道民にとって重要な路線であったという歴史があります。その後、昭和50年代から採算性の問題から廃止の議論が起きましたが地元の強い要請により第3セクターとして生き残り、さらに北海道ちほく高原鉄道株式会社・ふるさと銀河線として再スタートを切ったというまさに地元と密着した鉄道であると言えます。


しかし、そのふるさと銀河線も経営において赤字が続き、その鉄道に税金を投入いている北海道が赤字鉄道にこれ以上の税金投入はつぎ込むことはできないと明言し、その鉄道の存続が危ぶまれているのです。

この鉄道は、住民の足であり、またこの鉄道により多くのコミュニティーや文化までも創られて来たという事実があり、だた赤字だからという理由でばっさりと廃止を決めるということは問題があると思います。

しかし、一方でこの地域以外の人は、「何故、赤字の鉄道会社に自分達の大切な税金をつぎ込まなければならないのか?」「存続は地域エゴなのではない か?」「赤字と言うことはどんなに存続を訴えても利用されていないと言うことなのではないのか?」という不満があっても当然だとも思うのです。公共交通機 関のようなものは、赤字でも行う必要があるのは十分にわかりますが、しかし、だからといって全ての赤字路線を守らなければならないというとそうではありま せん。全てを残すことは不可能なのですから、赤字でも良いという議論にはならないのです。

ではそうすればよいのでしょう?それぞれの方が多くの考えを持っていますのでどれが正解かは解りませんし僕の考えも100点ではないのも解った上で、あ えて自分の考え方を述べさせて頂くと、現状ではやはり鉄道の存続は厳しいと考えています。十勝出身の議員として、本当にあの素晴らしい財産である鉄道を残 したいという気持ちが人一倍ありますが、北海道全体として考えた場合に、他の地域とのかねあい、今まで乗客が増えなかった実態、そして何より、道財政が破 綻寸前であるという状況を考えると、「非常に厳しい」というのが実感です。

地元がそれでも存続をしたいのなら、「ちほく高原鉄道」が緻密で、誰が見ても赤字を少なくすることを理解できるう経営再建プランを作成する必要があると 思っています。(しかし、そのようなものが作れると仮定しても、「それでは何故今まで赤字だったのか?」「何故、今頃作るのか?」という問題にもぶつかり ますし、実際問題としてこの作成は非常に難しいことだと考えています。また特急電車を走らせて乗車率のアップを図るという考えもあるようですが、「遅すぎ る」という感が否めません。)

しかし、私は、北海道としても「お金が無い」という理由からだた一方的に廃止を決めてはいけないと考えています。沿線の皆さんは何を考えているのかをよ く聞き住民にとってもっとも良い選択肢をじっくり時間をかけて決めていく必要があると思いますし、その地域の鉄道を無くすということは「はい、そうです か」では済まない極めて大きな問題であるということを、道側に再認識してもらいたいと思うのです。住民のみなさんの不満や不安を一つずつ取り除きながら、 沿線住民にも沿線住民以外の人にも理解できる形で施策を提示していく必要が北海道にも議員にもあると考えています。

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