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騒ぐべき問題はどっち?

2009 年 12 月 20 日(日)23:59 | 日記 | 2 Comments |

 いやはや、鳩山さんの政治資金問題は、何だか良く分からない幕引きとなるのでしょうか?

 僕は「これは大問題である」と思っているのです、親と自分が「上申書」なるものを提出し、特捜も「それで良し」としたようです。「正義を貫くため、権力にも立ち向かう“特捜”という組織」には、僕は「一目も二目も置いていた」のですが、こんな「組織」なら、早急に「事業仕分け」の対象にすべきです。

 僕には「捜査当局の対応」が良く理解できないのですが、それ以上に不可解なのが「マスコミの対応」なのです。

 もう「遥か昔の事」のような感じがしますが、国会の場で麻生総理に「くだらない質問」をした議員がいましたよね。確か、民主党の議員が、「総理はカップ麺の値段を知っていますか」という“総理が庶民感覚を持っているのかを試そうとする”余りにも次元の低い質問をしました。

 その答弁で、確か麻生総理は「500円位」と答えた記憶があるのですが、マスコミ各社は、“その答弁”を引き合いに出し、「総理には庶民感覚は全くない」と、連日連夜“面白可笑しく”騒ぎ立てていました。

 しかし、あの時“あれ程騒いだマスコミ”が、「鳩山総理の政治資金問題」について余り騒がないのは何故なのでしょう。

 例え、誰かが“カップ麺の値段”を知らなくても、ただ“それだけの話”です。当然「何の罪」にも問われません。しかし、今回の鳩山首相の問題は、明らかに「違法行為」なのです。

 また「一国の総理大臣」足る者が、今もなお「お母さんから“子供手当て”を貰い続けている」というのは、諸外国から見ても「笑い種」のはずですが、マスコミは全くと言ってよいほど「攻撃」をしていないのです。

 「首相が“カップ麺”の値段を知らない問題」と「首相が、毎月1500万円のお小遣いを親から貰っていたという事実を一切知らず、しかも“法律違反”まで犯している問題」のどちらが重大な問題なのか・・・、マスコミの皆さんはご存知ないようです。

 このような偏った報道を見るにつれ、「マスコミの“世論の誘導”や“視聴率至上主義”が目に余る」と感じてしまうのは僕だけなんでしょうか・・・。ことあるごとに、マスコミは「報道の自由」や「中立性」を声高に主張しますが、それは「マスコミの使命」を果たしてこそ、初めて主張できることなのです。

 「大衆が知りたい情報」と「国民に伝えるべき情報」を混同するような、すなわち「ニュースバリュー」の本当の意味を理解できないマスコミでは、将来「その存在意義」も無くなってしまうのではないでしょうか。