道アイヌ協会が民主党に直訴?
いやはや、驚きました。今日の午前中、道議会の議員控え室で「衝撃的な話」を聞きました。
僕は、アイヌ協会における不正や、問題のある支出について質問を繰り返してきました。それは、「今のアイヌ政策が、本当のアイヌの方々の政策にはなっていない」からであり、巨額の税金が本来の政策の趣旨とは異なることに消え、それらは一部の人間の懐を潤している疑義があるからです。
僕が追求をしてきたアイヌ政策の問題の中に「就学資金の貸付制度」の案件があります。(この詳しい内容については、昨年の7月17日のコラム「何故、僕は“アイヌ政策”の質問をしたのか・・・」を見てください。→リンクへ)
この貸付制度については、道庁も「問題がある」として「貸したお金は返してもらう」という方針を出しました。そして、現在「新たな貸付制度(案)」を作っているのですが、これは誰が考えても「当たり前」のことです。しかし、これを「納得できない」として北海度アイヌ協会の役員が、民主党に「どうにかならないか」と泣きついたというではありませんか。
僕は、アイヌ協会本部の役員の厚顔無恥さに呆れ果ててしまいました。
もし、この制度の変更に反対であると直訴をし続けている本部の役員の方をはじめ多くの方々が、結構な年齢に達してから、東京の某私立大の通信講座に入学だけして、4年を遥かに超える期間“毎年約100万円”を貰い続け、結局は卒業すらしていなかったとしたら、これらの方々はどんな弁解をするのでしょうか。
しかも、ある役員の方は「この就学資金貸付制度において“貸付金の返還を前提にする”ということは、我々の子供達の将来の夢を奪うことだ」などと、昨年の札幌における“ある講演会”の前段で、大演説をぶっているはずですが、この方が上記のような事例の一人ではないことを願うばかりです。
確かに、アイヌの方々に対する大学の就学資金貸付制度には、大きな不備があったため(これは行政側が恣意的に作った不備であり、これも大問題だと思っています)、何歳であろうが、何年間大学に通おうが、卒業しようがしまいが、貰ったお金は全てもらえるという制度でした。ですので、僕はこれらの方々に対して責任を問うつもりは無いのです。ただ、例えば、世論が騒いでいる「役人の天下りの問題」にしても、このこと自体に違法性はありません。世論は「公務員としての倫理観」を問題にしているはずです。であれば、この件に関しては、アイヌの方々の為に設立され、正しいアイヌ政策を推進していくべき「北海道アイヌ協会」の役員が、万が一「このような資金」を貰い続けていたのであれば、団体の「存在意義」と役員の「倫理観」が問われると思うのです。
それが事実であれば、子供達の貸付の枠を奪い、自身の利益の為に子供達の将来の夢を奪っているのは一部のアイヌと関係者になってしまうでしょう。
もし、これが「事実と違う!名誉毀損だ!」というのであれば、多分僕は訴えられるでしょう。昨年末の札幌での講演会でも「訴えようと思っている」とおしゃっていたようですが、その時は僕も受けて立ちます。
僕は「伊達や酔狂」で道議会議員をやっているわけでは無いのです。道議会議員は道民の為に働く責務があるのです。僕は「アイヌ政策を本来のアイヌ政策に戻すことは、多くのアイヌの方々や道民にとってプラスになる」と信じている限り、その目的の達成に全力を注ぐだけです。実は、僕は「もし裁判になれば、多くの事実を白日の下に晒せるので、手っ取り早く“かなりの問題”を解決出来るかもしれない」とも考えているのです。ちなみに、いくら僕でも“丸腰”のままで戦いに臨みはしませんし、この件に関しては、僕はかなりの「武器」を持っておりますので、どうぞご安心ください。
しかし、僕は訴えられないと思うのです。これをご覧の皆さんには、その“理由”は分かりますよね。
今まで、北海道はアイヌの方々に24億円以上のお金を大学の就学資金として拠出をしてきました。途中で制度を“貸付”にしたにもかかわらず、北海道は99%以上の就学資金の返還を免除し続けてきたのです。もし、これだけの税金を投入してきたのであれば、アイヌの方々の生活はさぞ向上をしているはずなのですが、実態はどうなのでしょう。このことは「この制度を必要としているアイヌの若者にきちんと就学資金が投入されてこなかった」ことを暗に示しているのです。
自民党の一議員に追求をされたことによって“制度の変更”が決まり、あわてて民主党に泣きつくアイヌ協会の役員って一体どんな神経をしているのでしょう。
この事実によって、僕は「もっとアイヌ協会に対して厳しく追求をしなければならないのか・・・」と思い直したのです。結局、今回の協会役員の行動は「寝た子を起こす」という結果を生んでしまったようです。