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支援者の方々へ謝罪

2010 年 5 月 23 日(日)23:49 | 日記 | 4 Comments |

 今日、僕は「支援者の方々にお詫びをしよう」と思います。

 僕を応援してくれている方々は、「損得勘定ではなく、身内や仲間といったような目線で叱咤激励して下さる方」が多く、政治家としての僕にとって「大切な財産」です。僕は「自分が政治家として活動が出来るのは、この方々の支援があるからだ」と常に肝に銘じています。

 で、僕はその支持者の方々から同じようなアドバイスを頂くことが多くなってきました。そのアドバイスとは「正論を通すのは良いが、あまり敵を作らないで欲しい」とか「質問で道を攻撃しても良いが、逃げ道を用意してあげることも必要では」・・・、等々です。

 これらのご指摘は、僕も「その通りだ」と思うのです。政治家は「選挙」で当選しなければ、その立場を与えられませんし、議員仲間や道職員に敵ばかりを作っていては「自分のやりたいことも出来なくなる」という事態が発生するかもしれないのです。政治家にとって「政界で上手に生きていくことは非常に大切なことだ」ということは、僕も良く解っているです。

 実は、今日“僕の政経セミナー”があったのですが、冒頭の主催者の挨拶において後援会の会長代行も「活躍をしてるのは皆が認めるが、追求が厳しすぎるかもしれない。余り敵を作らないで欲しい」といったお話をされましたし、僕が尊敬をしている本日の講師からも、「政治家には“清濁併せ呑む(せいだく あわせのむ・・・注1)”という度量も必要ですよ」という“有難いアドバイス”を頂いたのです。

 にも拘らず、僕はこのセミナーの最後の挨拶で「自分のスタンスは変えない。今の日本や道政がおかしなことになっているのは、政治家が甘かったからだ。自分は政治家として、敵が増えようが何と言われようが『有権者の“プラスになるか否か”だけを基準にして行動する』という“自分の信念”を貫きたい。自分は常に“直球”だけで勝負をしていく」というようなスピーチをしてしまいました。

 僕は「自分のことを本当に心配し“貴重なアドバイス”をしてくれた方に対して失礼だ」ということを承知の上で、セミナーの“最後の挨拶”をしましたので、話をしている最中の僕の心は「申し訳ない」という気持ちで一杯でした。

 このブログにも何度も書いてきましたが、こんな僕ですので「本当に政治家に向いていない」と自分自身が痛感をしているのです。

 さて、今の政治は混沌とし、お先真っ暗な状況です。道政を見ても財政は危機的な状況で、多くの政策に問題があり、課題も山積みの状態です。

 僕は道議会議員として「将来の北海道の子供達に、自分達が作ってしまった借金を押し付けたくない」と思っており、また「どんなにタブーであろうが、問題は早急に解決する必要がある。解決を先送りにしたり甘い対応をすれば、結果として更に深刻な問題になってしまう」と信じているのです。

 僕は、多くの方々から頂くアドバイスは素直に聞こうと思っています。しかし、その中には“どうしても受け入れられないアドバイス”があることをご理解頂きたいのです。このスタンスでは「これから先も茨(いばら)に道になる」ということは容易に想像が出来るのですが、それでも自分が政治家であり続ける為に“譲れない部分”があるのです。

 僕は自分でも「余りに頑固過ぎる」と呆れておりますし、支持者の方々のお気持ちを考えると「本当に心が痛む」のですが、どうか“僕の我がまま”をお許し頂きたいのです。

 今日、僕はこの場において応援し心配して下さっている方々に“自分の考え”を伝えた上で「心からお詫びをする必要がある」と思い、このようなブログを書かせていただきました。

 しかし、今日のセミナーですが、講師の牧泰昌さん(STVラジオのパーソナリティー)の話は素晴らしかったです。講演の最中、僕は何度も泣きそうになりましたし(必死でこらえました!)、僕の心にも響くようなセミナーになりました。

 (注1)・・・善も悪も分け隔て無くまるごと受け入れる度量があること