学校給食のブログに???
今日は、自民党の総裁選でした。総裁は谷垣さんになりました。僕は自民党の議員ですので、この話題が本日のブログの本題でなければならないのでしょうが、世の中は総裁選に対して思いっきり醒めていますし、今日はそんなことを書いている状況ではないです。
それは、一昨日のブログ「学校給食について」へのアクセスが、異常に伸びているからなのです。何故なんでしょう。「学校給食」に対し本当に多くの方が関心を持っていることに驚きましたし、僕の所に届いた「学校給食に関する苦情」は氷山の一角だったのかもしれないと思い始めました。
そこで、先日書ききれなかったことを書くことにします。
僕は先日のブログで、「それぞれの自治体毎に給食を作る際、どれくらいの人件費を支払い、食材にどれ位の支出をしているのかを比較したい」という内容の文章を書きましたが、これは学校給食の質を向上させる上で非常に大切なことだと思っています。
もし子供の身体に良いという理由で、子供たちに「安心で安全な食材」を使った学校給食を食べさせたいと保護者が考えても、そこの自治体が人件費をかけすぎているのであれば、その部分にお金をかけることが出来ないのです。結局は安い食材を買わざるを得ません。また、「地産地消」という概念で食材を使いって欲しいと要望をしても、同じ理由で無理でしょう。保護者の皆さんの要望は、結構高くつく場合が多いのです。
給食の質を上げるには、基本的には「給食費を上げる」か「給食にかかるのコストを下げる」という以外に方法はありません。もし、自分の住む自治体の学校給食が、他の地域と比べて明らかに「食材以外のコストが高い」のであれば、給食費を上げる前にそれを是正する必要があると僕は思うのです。しかし、今の保護者の方々はその情報を知るすべがないのです。
さて、僕には「公務員が給食を作らなくてはならない」という理由を見い出すことが出来ないのです。「安全だから」でしょうか。しかし、多くの国民は一般の会社が作る食品を食べています。「民間にしたら利益に走るから」でしょうか。たとえ企業が利益に走ったとしても、法外な利益を上げなければ良いわけで、それより夏休みや冬休み期間に、給食を作ってもいない職員全員に人件費を払い続ける方がどれだけの無駄なんだろうと僕なんかは思ってしまいます。
僕はこのような慣習こそが「税金の無駄使い」だと考えています。学校給食は子供たちのためにあるべきで、決して「大人が楽をして良い給料をもらうためのもの」ではないはずです。「自分の地域の給食を、どうしたら良くすることが出来るか」は、そこに住む地域の大人が真剣に考えなければならない大切な問題です。もし、自分の地域で「他の地域に誇れる給食を出せていない」のであれば、その地域で「食育」なんて出来るわけがないのです。